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医療事務の資格って、どんな種類があるの?どれを選べばいいの?
転職に役立つ資格と、取得できる通信講座を知りたいのよね。
そもそも取得する意味ってあるの?費用は?勉強の期間って?どのくらい難しいの?独学ってできる?
などなど、医療事務資格についての疑問を解決します。
医療事務は、今、女性に人気の仕事です。
なぜなら、ライフイベントに左右されやすい女性にとって、柔軟に雇用形態を選べる仕事だから。(パート・正社員・派遣社員など。)
しかも、医療系の仕事はどの地域でも必要とされ、高齢化社会の日本では、今後も安定的に仕事を得られると言えます。
また、『年齢や学歴に関係なく誰でも受験できる資格』という事も人気の理由かもしれません。
ということで、医療事務の資格取得をお考えの方へ向けて、知っておきたい情報をまとめてご紹介します。
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。現在は夫が経営するショップの運営に携わりつつ労務管理を担当。
→さらに詳しく
まずは、医療事務の仕事について、簡単に知っておきましょう。
医療事務の主な仕事の内容としては、病院やクリニック、診療所などの事務職として、受付や会計、レセプト(診療報酬明細書)作成などを行う仕事です。
受付では、病院に訪れた方に最初に対応します。保険証の確認、診察券の発行など、患者さんに安心して受診していただけるよう、丁寧な対応が必要となります。
また、カルテ等から、レセプト(診療報酬明細書)作成を行うには、診療報酬の複雑な仕組みを正しく理解し、正確かつ素早く仕上げることが求められます。
会計業務は、診療内容や診療報酬点数表、患者さんの加入する医療保険に沿って計算し、患者さんから窓口負担額を受け取ります。
医療機関の98%が、カルテやレセプト(明細書)の作成に医事コンピュータソフトが使用しています。ですので、実践では、PCを使用しながら医事コンピュータソフトを使うスキルも必要となります。
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ところで、医療事務の資格ってそもそも役立つの?
『医療事務 資格なしOKの求人』もあるし、実は必要ないんじゃないの?
なんて、皆さん迷われるのでは?
ということで、キャリアコンサルタントとして、医療事務資格を取得するメリットとデメリットをご紹介します。
結論を先に申し上げますと、医療事務の仕事をするのであれば、資格は取得するべきです。
『資格なしOK』で募集するのは、募集しても人が集まらないからです。要するに募集する側の妥協案です。
『資格あり』の人と『資格なし』の人の応募が同時にあれば、もちろん『資格あり』の人が転職に有利になるのは確実です。
『資格なし』でもスムーズに転職できるのは、20代まで。
30代以上の年齢の方は、『資格』と『経験』を武器にしなければ、希望の給与や雇用形態は選べないと思ったほうが懸命といえます。
無資格OKの医療事務求人を見てみる
何より、その都度、スキルや知識を身に着けながら転職を繰り返す働き方は、今後もっと当たり前になります。
なぜなら、誰もが100歳まで生きるのに、『60歳で定年退職して余生を過ごす』というロールモデルが適用できなくなっているからです。
そもそも60歳から100歳まで、40年間もあるのに余生って言わないですよね。^^;
もちろん。年金が十分でないのも理由です。
そのため国が年金の受給年齢をどんどん後へずらしていく可能性は大です。(すでに昭和41年4月2日生まれの女性から、年金受給開始年齢が60歳→65歳への変更が決定しています。)
すでに年功序列の制度は崩壊しており、1つの企業で長く正社員として働くということも、現在難しくなっています。
ですので、スキルや知識を身に着け、70代〜80代まで収入を得る手段を持っておく必要があるのです。
その手段の一つが資格(スキル)なのです。
でも、この資格(スキル)は何でも良いわけではなく、今後さらにIT化が進んでも、社会の中で『必要とされる資格(スキル)』を身に着けておく必要があります。
ちょっと話が広がりすぎましたので、医療事務資格の話に戻りましょう。^^;
もうここまで、読まれた方は、資格は取得した方がいいのだな。ということをお分かりいただけたと思います。
では、あえてデメリットを考えるのであれば、何でしょうか?
デメリットはやはり、『時間』と『勉強する労力』、そして『お金がかかること』ではないでしょうか。
『それを超えるメリットがあるなら、取得してもいいかな』ってことですよね。
結論としては、資格(スキル)取得は、確実にモトがとれますので取得した方がよいといえます。
無資格でアルバイトの場合と、資格取得で『正社員採用 or 手当が付く』のと、待遇や収入を比較してみればよいのです。
例えば、『アルバイトの給与1年分と』と、『正社員と1年の収入』の差額を計算してみれば、もし資格取得に5万ほどのコストがかかったとしても、1年で既ににモトはとれます。
ならば、自分に投資をするべきといえるのではないのでしょうか。
銀行に貯金してもほぼ横ばい。それどころか、時間が立てば、ゆるやかなインフレでお金の価値はだんだん下がっていってしまうのです。
お金を貯め込むより、自分に投資して、自分でお金を増やすほうが確実だと思いませんか?
さらに、医療事務の仕事を続ける間、ずっと資格の恩恵を受け続けることができるのです。
また、女性は仕事がライフイベントに左右されやすい傾向にあります。(結婚・出産・育児・夫の転勤・介護 etc)
ですので、もし一度退職しても、再就職に困らない為に資格を取得しておくという意味でもおすすめです。
ただし、1つだけ注意点があります。
それは、収入UPに役立つ資格を選ぶことです。
ということで、次で医療事務の資格をご紹介した後、おすすめの医療事務資格についてもご紹介します。
医療事務の資格は、ざっと数えただけでも、信じられませんが、15種類くらいあります。
正直どれを取得するべきか迷いますし、混乱しますよね。
医療事務の資格は『国家資格』が存在しないため、
各医療団体や資格団体が、独自に資格をつくり、独自に認定しています。(要するに、資格ビジネスです。)
だから、医療事務資格はしっかり選ばなければなりません。なぜなら、簡単な資格は、取得しても転職の武器にはならないからです。
まずは以下で『主な医療事務の資格』6つを、簡単にご紹介します。
ちなみの『おすすめの資格』は、『診療報酬請求事務能力認定試験(医科)』です。
医療事務の民間資格の種類と認定機関
※ 【目指す医療事務資格名】資格を認定する機関名
それぞれの医療事務資格を簡単にご紹介します。
目指す資格:医療事務
認定機関:一般財団法人 日本能力開発推進協会
受験資格:一般財団法人 日本能力開発推進協会の認定教育機関のカリキュラム修了者(終了後1年以内)
→キャリカレの資格講座を受講した人
試験:随時(在宅受験)
試験内容:不明(診療報酬請求事務業務・医療機関の受付業務・院内コミュニケーションなどの能力の審査。)
合格率:不明
特徴:『キャリカレの資格講座を受けた人のみ』受験できる資格試験。
取得できる資格講座:キャリカレ
目指す資格:医療事務認定実務者(R)
認定機関:特定非営利活動法人 全国医療福祉教育協会
受験資格:なし
試験日程:在宅受験 年12回(毎月末の日曜日)
会場受験 対象の通学受講生は授業・講座を実施している認定機関が設定する試験日に学校、スクールの教室等で受験できます。
試験内容:学科試験:マークシート方式30問(4択問題)
実技試験:マークシート方式(レセプト作成外来1症例 4択問題)
合格率:70%前後
特徴:医療機関における各種制度、診療報酬に関わる知識、作成技能、医療事務業務の流れ、接遇とマナーなどを審査する試験。
取得できる資格講座: ユーキャン
目指す資格:医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)医科
認定機関:一般財団法人 日本医療教育財団
受験資格:なし
試験:年12回(毎月)
試験内容:【実技1】患者接遇:筆記(記述式) 2問50分
【学科試験】医療事務知識 筆記(択一式) 60分25問
【実技2】診療報酬請求事務:診療報酬明細書点検 4問70分
合格率:67.9%
特徴:医療保険制度、高齢者医療制度、共匪負担医療制度、介護保険制度、医療法規一般、医療業務、医事課患者応対、診療報酬請求業務などを審査する試験。共通問題と希望科目を選択できる問題がある。
取得できる資格講座:ニチイ or ハローワークの職業訓練
関連
目指す資格:医療事務技能認定試験
認定機関:株式会社 技能認定振興協会
受験資格:なし
試験日程:年6回 (1月・3月・5月・7月・9月・11月) 在宅受験 or 会場受験
受験資格:なし
試験内容:学科試験40問 実技試験10問 ※全て択一式
合格率:85%
特徴:テキストを見ながら受験。レセプト作成を素早く作成できるかを問われる試験。
取得できる資格講座:ソラストの医療事務講座
目指す資格:診療報酬請求事務能力認定試験(医科)
認定機関:公益財団法人 日本医療保険事務協会
試験日程:各会場にて、年2回(7月、12月)日曜日または祝日(在宅受験なし)
受験資格:なし
試験内容:学科試験・・・計20問(5者択一式)
実技試験・・・カルテからレセプト(診療報酬明細書)を作成 外来・入院から各1問
合格率:30.1%
特徴:診療報酬請求業務(レセプト業務)の知識・スキルが問われる試験。
医療事務資格では最高峰の資格。採用者からの評価が高く、手当が付く場合も。
転職の為に取得するならこちらを取得するべき。
取得できる資格講座:
上述では、主要な医療事務資格の『資格名』と、『その資格を認定する機関』と、『その資格を取得するための資格講座』についてご紹介しました。
ざっと見ただけでは、それぞれの違いが分かりづらいです。
ですが、試験内容と合格率を見てみると、違いに気づけるかもしれません。
医療事務でおすすめの資格は・・・
内閣府が認める『公益財団法人』である『日本医療保険事務協会』主催の、『診療報酬請求事務能力認定試験』がおすすめです。
なぜなら、医療従事者からの評価が高い為、採用でも有利になり、資格を保持することで手当が付くこともあるので収入を増やすのに役立つからです。
また、指導校や資格講座に関係なく受験できるオープン試験として公正な評価が得られる為、公的な資格としての性格を持っています。
『診療報酬請求事務能力認定試験』は、医療事務資格としては最高峰の資格です。その分難易度も高いので、資格保持者の権威性も強いといえます。
ですので、在宅での受験はNGですし、合格率も低いです。だから取得する意味があるとも言えます。
もし、パートでの採用でなく、正社員として30代以上で転職をお考えなら、特に『診療報酬請求事務能力認定試験』がおすすめです。
例えばですが、英語を使う仕事へ転職する場合、『英検4級取得』と履歴書に記載して、転職の武器になるとは言い難いですよね。
なんの為に資格を取得するのか、もう一度お考えください。
キャリアコンサルタントからひとこと
資格取得は、転職での採用に有利になることがまず1つですが、もっと突き詰めれば、ご自身の生涯収入を増やすための資格でなければなりません。
参考
医療事務の資格はすべて民間資格です。
同じ医療関連の国家資格ならば、事務資格とは仕事内容が違いますが、医薬品を取り扱うことができる登録販売者が『誰でも受験できる国家資格』となります。
ところで、医療事務の資格ってどのくらい難しいの?
簡単な資格と難しい資格はどのくらい違うの?
上述ですでにご紹介しましたが、医療事務の難易度は資格によります。
簡単な医療事務資格なら70%〜90%前後です。
上述でご紹介したおすすめの『診療報酬請求事務能力認定試験』の場合は30%くらいです。
勉強期間は、一番難易度が高い『診療報酬請求事務能力認定試験』の場合でご紹介しますと、資格講座で3ヶ月を目標としたカリキュラムです。
独学なら1年くらいでしょう。
参考
例えばですが、『診療報酬請求事務能力認定試験』の合格のポイントは、医療費の計算や診療報酬請求(レセプト業務)作成です。
内容を理解していなければ、試験では答えを導き出せません。
とはいえ、司法試験などの難関試験ではありません。真面目に勉強すれば取得できる資格です。
ただし、全くの初学者の場合、いきなり取得が難しい方もいらっしゃるでしょう。(個人差があるので一概には言えません。)
その場合は、簡単な資格から取得し、その後『診療報酬請求事務能力認定試験』を目指すという方法もあります。
ヒューマンアカデミーたのまなに、簡単な『医療事務認定実務者(R)』と難しい『診療報酬請求事務能力認定試験』を段階的に学べる資格講座もあるので、気になる方は参考にしてみてください。
資格の取り方としては、『勉強して→受験』これだけです。
『いや、それは分かってる。』
ですよね。笑
みなさんが知りたいのは、具体的な『勉強方法』と、『受験方法』ということですよね。
資格取得の勉強方法は、
この3択になります
資格講座にも、『通学』と『テキスト中心の通信講座』や、『スマホ中心のオンライン講座』など、最近は様々です。
資格講座を選ぶならば、その資格講座がどんな勉強法で、自分に合っているものなのかも確認しましょう。
おすすめは、断然オンライン資格講座です。
なぜなら、動画視聴はテキストのみより、何倍も早く理解できるからです。
しかも、スマホで視聴ならスキマ時間で勉強が可能です。
受験方法は、希望の資格試験を主催している協会や団体へ申し込みして申請します。(上述でご紹介しました。)
受験の流れは、選ぶ医療事務資格によって若干違います。
ちなみに、『診療報酬請求事務能力認定試験』の場合は、申し込みをし、受験料を支払ってから受験票を受け取り、受験日に指定会場へ出向き→受験という流れです。
申し込み→入金→受験票の発行→受験→合否通知→認定書の交付
手続きや受験料や会場などは、必ず試験を主催している協会や団体のホームページで確認をしてください。
たくさんある医療事務資格の中には、在宅受験が可能な医療事務資格がほとんどです。
ちなみに、おすすめの『診療報酬請求事務能力認定試験』の医療事務資格は、各都市に設けられた受験会場で受験します。
ところで、医療事務の資格講座って、いくらくらいかかるの?
一般的な目安を知っておきたいな。
勉強することより、『資格取得の費用』が気になる方もいらっしゃいますよね。
ということで、一般的な医療事務資格を取得する費用について簡単にご紹介します。
医療事務資格取得にかかる費用のめやす
独学の場合なら、『テキスト代+受験料』だけ。
ちなみにテキスト代は、1冊2,000円くらいから。教科書的な本と過去問題集くらいは必要ですね。
さらに医療事務資格の場合は『診療点数早見表』が受験の際に必要です。
となると15,000円〜20,000円。プラス受験料が10,000円と見積もるとトータルで30,000円ほどです。
もし、資格講座を受けるのであれば、20,000〜60,000円くらいが、医療事務資格講座の相場となります。
資格試験の受験料は、資格講座込みの場合と別の場合とあります。
ここまで、医療事務の資格講座について、駆け足で見てきました。(表現が古い笑)
ところで、医療事務の資格って独学ってできるの?
いえ、すべての資格取得について誰もが『独学できないか?』をお考えになるのではと思います。
結論を先に申し上げれば、医療事務資格なら独学も可能です。
ですが、初学者なら資格講座を申し込んだほうが懸命かもしれません。
なぜならば、医療事務の資格の勉強は、専門知識を学びます。素人が分からない点を独りで調べて、答えを導き出すのには時間がかかります。
そもそもネットで調べた情報が正しく、最新の情報か?といえば、ちょっと心配ですよね。
ということで、『時短+正確』という点から考えると、独学より資格講座の方が、効率的に資格取得できます。
ハローワークでも医療事務資格の勉強ができます。
『えーじゃあ、それでいいいじゃん』
そうなんですよね。もしハローワークでお値打ちに資格取得できるのなら、それに越したことはありません。
実は、ハローワークの職業訓練には、諸々条件があるのです。
ということで、在宅で勉強できてなんの制約もない「通信講座」を選択する方がいらっしゃるのもうなずけます。
また、医療事務の講座を受ければ、希望の資格取得ができる講座ばかりではないですし、必ずしも無料の講座ばかりではないので、ご自身で確認を必ずしましょう。
まずは、ご自分の最寄りのハローワークでどのような医療事務講座があるか、まずは内容を確認してみるところから始めましょう。
ところで医療事務の資格講座って色々あるけど、どれがいいの?
ということで、『おすすめの医療事務通信講座』をご紹介します。
繰り返しますが、たくさんある医療事務資格の中でおすすめは『診療報酬請求事務能力認定試験』の資格です。
医療事務資格としては難易度が高いですが、実際に手当が付いたり、転職での評価につながります。
また、『診療報酬請求事務能力認定試験』の資格を取得するための通信講座は、自前でつくった資格を取得させる通信講座ではありませんので、その辺りも信頼して選べます。
『診療報酬請求事務能力認定試験』の資格対策の通信講座は、『フォーサイト』(教育訓練給付制度対象講座)です。
フォーサイトは、司法書士などの難関資格も取り扱う最近人気の『オンライン通信講座』。
上述した『医療系企業が主催する通信講座』や、『女性に人気の資格ばかりを取り扱う通信講座』とは、ちょっと雰囲気が違います。
フォーサイトは、『講義動画を視聴する』ことがメイン。そして難関資格取得のノウハウを持っている点が特徴的。
『診療報酬請求事務能力認定試験』の対応講座については、『ヒューマンアカデミーたのまな』より9,200円お得です。
これは、通学講座も展開する大手通信講座は、教室の維持費などが必要なのに対し、オンラインでの配信をメインにすることで、多くのコストカットを実現できているから。
また、合格に焦点を合わせているため、極力勉強範囲を絞り、満点ではなく、合格点を取りに行く考え方から資格講座を展開しています。
そして音声のみで講義を聴くこともでき、動画講義も音声講義も倍速対応しています。
だから移動中や、家事をしながら、お風呂に入りながらなど、工夫しだいで、忙しくても勉強を進めることができます。
\教育訓練給付制度対象講座/
参考
いかがでしたでしょうか。人気の医療事務の資格について、取得する前にまずは知っておきたい情報をまとめ、ご紹介しました。
医療系の仕事は、女性が年齢を気にせず働ける業界です。
そんな中で、医療事務仕事は、年齢を重ねても体力的に続けられますし、育児や介護がある方など、それぞれの生活スタイルに合わせた雇用形態や働き方も可能です。
ぜひこちらを参考にしていただき、医療事務の資格を取得して、あなたの転職を成功させてくださいね。