キャリアコンサルタントがご紹介|ハローワーク活用術と職業訓練の受け方
当ページのリンクには広告が含まれています。
こちらでは
- ハローワークの利用の仕方。
- ハロートレーニング(職業訓練)を受けるには。
- おすすめハローワーク活用術。
についてご紹介します。
ハローワークは公的な職業紹介をする「ところ」ですよね。
今回申し上げたいのは、ハローワークは上手に利用するべきです。
ということで、ハローワーク利用のメリットと、おすすめの活用術をご紹介します。
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。→もっと詳しく
ハローワークのサービス内容 (求人紹介/相談/職業訓練)
ハローワークは無料で諸々のサービスが受けられます。
ハローワークのサービス内容を、以下に挙げてみました。
- 幅広い年齢層の求人を探すことができる。
- キャリアコンサルタントに相談できる。
- 無料で職業訓練の受講の申し込みができる。(場合によっては、月10万の支給あり。)
それぞれの項目について、1番めから、もう少し詳しくご紹介します。
1, 幅広い年齢層の求人を探すことができる
そもそもですが、『雇用対策法』では平成19年10月の改正より『求人の募集は年齢を制限してはならない』としています。
なので、『ハローワーク』だろうが、『転職サイト』だろうが、年齢を区切って求人募集を出してはいけないのは同じ。
なのですが、ちまたの『転職サイトやエージェント』の中には、明らかに新卒や20代のみをターゲットにしている『転職サイトやエージェント』があるのも事実です。
そんな中、もちろんハローワークは『年齢不問』の求人が基本。
当たり前ですが、ハローワークは厚生労働省管轄ですので、法律に違反する求人内容は出せません ^^;
ということで、年齢不問なので、一般の転職サイトで取り扱いが減っくる40代以上の求人も多く探せます。
なんでハローワークに年齢不問の求人が集まるんだろー?と、考えたところ、『求人掲載にお金がかからないからなのだろう』という結論に至りました。
どういうことかというと、
一般的に企業の大多数は、伸び代のある20代の若手が欲しいワケです。
とはいえ、20代の人口は少ないので、完全な売り手市場。
『転職サイト』や『転職エージェント』に依頼すると企業側は、お金がかかるんですよね。
でも、企業はお金を払ってでも20代を確保したい。
ということで、20代求人は、『転職サイト』や『転職エージェント』に集まるということなのかなと・・・
でも、年功序列が崩壊している今となっては、20代を必死で採用したところで、その20代は途中で転職する可能性も高いと考えられるのですが・・・
大企業ほど、この傾向が強いです。
でも『ハローワークだけ』で探すのは間違い
ハローワークは便利でそして無料ですので、もちろん利用すべきなのです。
ですがハローワークだけに絞ってしまうのも、ちょっと狭すぎてしまいます。
結論を申し上げれば、ハローワークも視野に入れつつ『転職サイト』や『転職エージェント』も上手く利用するのが正解です。
もし専門職・ハイクラス・20代なら『転職エージェント』を優先すべき
例えばですが、『看護師』は40代でも50代でも売り手市場です。
だから、ハローワークで探すより、看護師の『転職エージェント』の方が、よい待遇の求人が多いです。
その他にも、『医師』や『歯科衛生士』など、ハイクラス求人を探す場合も専門の『転職エージェント』を使うべきでしょう。
なぜなら専門性が高いので、情報量と取り扱い求人数が全く違うからです。
また、20代はどの業界でも売り手市場ですので、何の仕事を探すにしても『20代向けの転職エージェント』を利用しましょう。
転職サイト・エージェントの使い方
求人を探すポイントは、自分が絶対譲れない条件を、2つか3つくらい決めて、同じ条件で広く探してみることです。
『転職サイトと転職エージェントって何が違うの?』と思われる方は、どちらを使うべき!?転職サイトとエージェントの違いで『転職サイト』と『転職エージェント』違いをご紹介してます。
2, 無料でキャリアコンサルタントに相談できる
ハローワークのカウンター窓口では、必ず国家資格を持つ『キャリアコンサルタント』が対応してくれます。
とはいえハローワークは主に以下のことをする場所です。
- 求人の紹介状の発行
- 求人への応募
- 履歴書の書き方や面接などのアドバイス
- 職業訓練の相談・申し込み
- 失業保険の申し込み
ですので、じっくり今後のキャリアプランを相談するのには、ちょっと難しいのです。
それができるのが、以下でご紹介する新しいサービス「キャリコレ」のキャリア相談です。
キャリアコンサルティングを受けたい方はキャリコレを
『じっくり今後の自分のキャリアついて相談にのって欲しいのだけど・・・・。』
という場合は、ハローワークの窓口ではなく、キャリアコンサルタントへ自分で探して依頼するということになります。
ではその『キャリアコンサルタント』を探すにはどうしたらよいかというと、厚生労働省管轄の『キャリコンサーチ』サービスか、株式会社『ビサイド』が運営する『キャリコレ』かどちらかになります。
以前はハローワーク以外の求人相談ができる厚労省のキャリコンサーチをご紹介!でキャリコンサーチをご紹介していたのですが、『キャリコレ』の方が使いやすいのでこちらをおすすめします。
『キャリコレ』の方が、申し込みやすく、しかも料金がかなり安いです。
キャリアコンサルタントに相談するメリット
例えば、転職エージェントなどのキャリア支援サービスは無料ですが、転職ありきになってしまうため、ご本人にとってベストな選択ができるかどうかは疑問。
なぜならあなたを転職させることで、エージェントにインセンティブが入るからです。
ですが、自分が依頼したキャリアコンサルタントは、あなたにとって一番ベストなキャリア相談となります。
ですので、転職がベストであれば転職についてのご紹介になりますし、そうでない場合は転職を勧めることはありません。
もちろん守秘義務も守られますし、リファー(専門機関への紹介)などのスキルを有してますので、安心して相談できます。
申し込み方法は、キャリア相談をキャリアコンサルタントに申し込む方法でご紹介してますので『じっくり相談したい方』はこちらも参考にしてみてください。
注意!パワハラなどの相談は労働基準監督署へ
ハローワークは無料で利用でき、求人も探せますし、職業紹介も受けられるわけですが、ちょっと注意が必要です。
それが、ハローワークは基本的に仕事を探す方や、次の仕事へ向けて新しいスキルを求める方向けと言う点です。
ですので、
『パワハラやサービス残業などの就業先の問題』
などについて、相談するところではありません。(←分かりにくいですよね ^^;)
そういった場合の相談窓口は労働基準監督署 となります。
全国に無料の相談窓口がありますので、そちらへ相談しましょう。
参考
総合労働相談コーナーのご案内(厚生労働省公式ページ)
全国の最寄り窓口があります。パワハラ、セクハラ、サービス残業などの問題については、こちらへご相談ください。
子連れで来所しやすい環境を整備した『マザーズハローワーク』
また、女性の中には、お子さんがまだ小さい方もいらっしゃるはず。
一般のハローワークほどの数はありませんが、子持ちママのための『マザーズハローワーク』もあります。
もちろんお子さんを遊ばせておけるような、ちょっとしたスペースが設けられているので、子連れママでも安心です。
仕事紹介の内容も、子育てと両立できるお仕事を中心に紹介していきます。
独りで仕事を探すよりずっと効率的で情報収集もできますし、知らなかった公的サービスについても知ることができるかもしれません。
参考
マザーズハローワークのご案内(厚生労働省公式ページ)
全国にマザーズハローワークはあります。就活に役立つセミナーや子育てについての役立つ情報も無料で得られます。
3, 無料で職業訓練の受講の申込みができる
無料で受けられる、ハロートレーニング(公的職業訓練)をご存知でしょうか?
ハロートレーニング(公的職業訓練)とは、希望する仕事に就くために、必要な職業スキルや知識を習得することができる、ハローワークで申し込める公的制度のことです。
要するに職業訓練のことですね。^^;
職業訓練には、2種類あって、
- 雇用保険の受給を受けながら受講する
公共職業訓練(離職者訓練) - 雇用保険の受給がない方が受講する
求職者支援訓練(求職者支援制度に基づく認定職業訓練)
があります。
この2種類の職業訓練を受講するには申し込みが必要で、さらに条件があります。
もし雇用保険を納めていなくても、❷の「求職者支援訓練」という制度で受講できますので安心してくださいね。
申し込み方法はハロートレーニングと同じです。一定条件を満たすと、給付金が出る場合も。気になる方は、 【ハローワーク】お金がもらえる職業訓練!?必要リンク先まとめ を参考にしてみてください。
ハロートレーニングを受講する注意点
ハロートレーニングは無料で資格取得できる、公的な職業訓練制度。
とはいえ、諸々条件やデメリットもあります。
- 講座内容が市町村によって違う。またコースもいくつかある。
- ハローワークで申し込んだ後、キャリアコンサルティングを受けなければならない。
- 受講日程が決まっている。
通学しなければならない。(←オンラインで受講が可能になりました。検索方法は一般の職業訓練検索と同じです。)- 申込者が殺到して、なかなか申し込みできないこともある。
- 受講料は無料だがテキスト代などは自己負担。
ということで、無料のハロートレーニング(公的職業訓練)ですが、無料となるとやはり諸々手順を踏まなければなりません。
ハロートレーニング(公的職業訓練)の受け方
雇用保険を『納めていても、納めていなくても』、『求職申し込み』が最初の手続きです。
次に、ハロートレーニング(公的職業訓練)の申し込みをします。
そして、面接や筆記試験を受けて、あなたが職業訓練を受けられるに値するかの審査を受けます。
受講までの流れは以下の通りです。
職業訓練の申し込みの流れ
求職申し込み・職業相談
↓受講申し込み
↓面接・筆記試験等受験
↓選考結果通知
↓受講手続き
ハロートレーニングの受講
ということで、申し込めばすぐ受講できるものではなく、ハローワークが、その人の状況において『受講が必要である』と認定してもらう必要があります。
そのため、キャリアコンサルタントからのカウンセリングや、面接・筆記試験などがあります。
また、資格コースによっては、タイミングが合わなくて受講できないことや、定員オーバーで受けることができないことも。
とはいえ、やはり転職に直結する実務的な講座が多いも事実。
一般資格講座やご自身の予算、資格の勉強方法などを加味しながら、受講するかどうかを考えてみてはどうでしょうか。
ハローワーク公的職業訓練 リンク集
- ハロートレーニング(公的職業訓練)ページ
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/GECA150010.do?action=initDisp&screenId=GECA150010 - ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/rishokusha.html
- 厚生労働省の「求職者支援制度」(求職者支援訓練)の案内ページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html - 厚生労働省の「人材開発」の案内ページ(教育訓練給付制度など)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/index.html
【体験談】ハローワーク活用術
ここからは、40代で転職する際に、私自身がハローワークをどのように利用していたかをご紹介します。
といっても、40代でなくても『誰でも使える方法』なので、参考にしてみてください。
ハローワークでのキャリアコンサルタントへの相談の仕方
ハローワークで希望の求人を見つけると、まずは紹介状を出していただくためにハローワークへ行きます。
ポイント1
紹介状を出していただくと同時に、窓口のキャリアコンサルタントの方に希望する求人について色々質問します。
例えば、企業が求人を出す背景や、実際にする仕事の内容、どのような雰囲気の企業か?など。
また、私の場合、就業時間に制限があったため、そのような条件でも応募可能か?なども質問していました。
対応してくださる窓口のキャリアコンサルタントの方は、その企業への応募にあたり、知っている限りの情報提供をしてくださいます。
ポイント2
さらに、込み入った質問についても、どんどんしていました。
その際、窓口のキャリアコンサルタントの方は、随時、応募企業の担当者へ、直接その場で電話し、1つ1つ丁寧に確認をとって対応してくださいます。
本来であれば、自分で電話して確認をしなければならないことまで、代わりにしてくれるので、かなり重宝しました。
このように、ハローワークで紹介状をいただくと同時に、応募企業の情報を入手できる点はかなり助かります。
ポイント3
帰宅してからは、ハローワークで入手した情報をもとに、応募書類や面接対策をします。
準備する応募書類の内容や、面接対策ではどの点をポイントにアピールすれば良いかが分かれば、対策もしやすくなります。
ということで、ハローワークは使ったもんがちです。
サービスが、私が20代だった頃(って20年以上前 ^^; )より、さらに良くなっていますので、『前に一回行ってみたけど、別になー』という方も、一度のぞいてみてください。
さいごに:ハローワークのキャリアコンサルティングは応募したい求人があるときに
いかがでしたでしょうか。ハローワークがおすすめの理由とともに、使えるサービスについてもご紹介しました。
転職は、皆同じではありません。持っているスキルや経験、その人の性格的特徴など、全てがそれぞれで、2つと同じ転職はありません。
要するに、「恋愛に王道はない」「子育てに王道はない」のと同じですね。
『こうしたら100%上手くいく』という正解がありません。
ということを、20代、30代、40代、と私自身転職活動をしてみて、また、キャリアコンサルタントとして他の方の転職に携わってみて、本当に思います。
ですので、自分にマッチした転職を『自分で選ぶ必要がある』のです。
ということで、こちらの『働く女性のためのブログ ソフィー 』では、その方法を得るために必要な情報をご紹介できればと考えております。
最後は、『ハローワークのまわしもの?』というくらい、ハローワークをおすすめしてしまいましたが、私は全くハローワークとは関係ない人間です。笑
ハローワークも上手に活用しつつ、ご自身に合った方法で、ぜひ転職を成功させてくださいね。
皆様のお役に立てば幸いです。