中途採用で書類通過のために知っておきたい6つのこと
履歴書と職務経歴書の対策すべき6項目と書類通過をするために知っておきたいことを、キャリアコンサルタントとして転職採用に関わってきた経験をもとにご紹介します。
採用する側の視点を意識して応募書類を作成することは、書類審査通過が可能になるだけでなく、次の面接対策にもつながります。
書類通過して面接に進みましょう!
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。→もっと詳しく
『履歴書作成ポイント』は『採用担当者がチェックする項目』ということ
履歴書・職務経歴書の『作成ポイント』は、『採用担当者がチェックする項目』を対策すればクリアできます。
ちょっと難しいように思いますが、相手が何を考えて書類を見るかということを理解できれば、対策が見えてきます。
視点をちょっと変えてみましょう
あなたにとって転職は、新たな仕事を得るための活動です。
ですが採用する側からすると、会社に貢献してくれる人材を探すということになります。
もしくは、足りない人材を補充するためかもしれません。
どちらにしても、中途採用なら会社の即戦力になってくれる人材を探すことには、違いありません。
『あなたがそんな立場だったら、何を重視して人を選びますか?』
やっぱり応募する会社によって重視する点はちがう
とはいえ、ざっくり言えば『即戦力になる人材』でも、企業や採用担当者によって、重視する点はもちろん違います。
例えば、『チームのリーダー的存在が欲しいな』だったり、『営業のサポートを上手くやってくれる人がいいな』だったり。
当たり前ですが、それぞれ応募企業によって、採用するポイントが違いますし、もちろん私たちにも分かりません。
『ほら、やっぱりね。』
いえいえ、もちろん細かいポイントは分かりませんが、例えば
『即戦力になる人材かどうか?』または、
『利益を出してくれる人材か?』という点をチェックする項目なら想像できますよね。
そして、そのチェック項目を提出書類では『平均点以上全てクリア』すればよいのです。
履歴書と職務経歴書が通る方法
どのポイントも平均点以上であれば、面接オファーを貰えます。
逆に著しくどこかの評価が低い場合は、難しくなります。
もちろんですが、書類審査が通らなければ次へのチャンスもありません。
ですので、まずは、書類通過を目指すこと。
そして、相手の気持ちを汲んで書類を作成すれば、次への面接が近づきます。
ということで、『採用者側の視点』に立って、チェックポイントを順に6つご紹介します。
採用担当者がチェックする6項目と対策
1、企業が求める最低スキルがあるか?(資格や免許)
『企業が求める最低スキルがあるか?』という点については、募集要項に書かれている応募条件に記載されています。
そして真っ先に必ずチェックされます。
ですので、『その点をクリアしている』ということを、すぐ分かるように記載します。
履歴書なら『免許・資格』の項目や、職務経歴書なら、その点が分かるように自分で項目を作ってもよいでしょう。
2、即戦力になるか?(その人の経験内容やスキル)
『即戦力になり得るか?』の点については、やはり、あなたの『これまでの経歴』が判断のポイントに。
履歴書は簡単な経歴を羅列するカタチなので、採用担当者はそこでざっと目を通し、OKなら職務経歴書へ移って細かくチェックします。
即戦力については、職務経歴書で売り込みます。
内容をできるだけ具体的にすると伝わりやすいので、大変ですが頑張って作成しましょう。
具体的な書き方については、40代におすすめの職務経歴書の書き方でご紹介しています。
職務経歴書→項目を設けて記載するなど。
参考:職務経歴書の書き方
3、人間性や価値観
人間性や価値観については、なかなか書類だけでは読み取りにくいです。
ですが、油断は禁物です。
たくさんの履歴書と職務経歴書を見ていると、その人らしさというのが必ず出ます。
特に履歴書の『志望動機』などの内容は、あなたの人間性や価値観が出やすい部分です。
また、履歴書の写真も重要ポイントです。
当たり前ですが、写真の感じが悪い人や、誤字脱字が多い人は、誰だって良い印象を持ちません。
志望動機は、企業理念とからめて記載すると、失敗しにくくOKをもらいやすいです。
4、モチベーションはどのくらいあるか?
志望動機や職務経歴書の記載内容に、どのくらいの向上心があるのかというのが出ます。
逆から言えば、そこが、アピールポイントになるわけですね。
具体的な書き方としては、
- 明確なキャリアビジョンをはっきり記載する。
- 仕事に役立つ新たな資格取得を目指して勉強している。
などがおすすめです。
目標はあまり大風呂敷を広げると、信憑性に欠けますので、具体性がある内容にしましょう。
『資格取得のための勉強をしている。』『将来の仕事の上での目標に触れながら、自己PR文を作成する』など。
5、あなたの給与は会社にとってはコスト
『あなたの給与』は『会社にとってはコスト』なんですよね。
この点は、企業の規模にもよります。
大きな企業ほど、コスト(あなたの給料)より、『会社への貢献度』が重視されます。
逆に、規模が小さくなるほど、リアルにあなたを採用すると、どのくらい利益が出るかを予測し、それに見合う給料を計算します。
中途採用の給与の幅が、広いのはこの為です。
正社員を一人雇うのに、会社側は、かなりの金銭的負担をしいられます。
そのコストを支払ってでも『利益が出る人を採用したい』というのが会社の本音ですし、当然といえば当然。
自分を雇えば利益に貢献できるということアピールすることが、とにかく重要であることを理解して作成しましょう。
6、採用したら、しっかり働ける?
40代女性の場合、応募者がどんなバッググラウンドを持っているかが、結構重要なポイントなのです。
例えば、お子さんが小さいならば、預け先の確保があるかなど。
もし未婚者ならば、結婚しても仕事を続けるてくれるのかなど。
もし、そのようなことを危惧しながら書類を見るならば、どんなことを記載するとよいのでしょうか?
ちょっと抽象的で、分かりにくいかと思いますが、下に例を挙げてみましたので、参考にしてみてください。
もちろん特別アピールする必要はありませんし、込み入ったことは書く必要もありませんが、そう言った点が想像できるような記載の仕方を工夫してみてください。
例❶:『幼稚園に通う娘の送迎は実母がいたしますため、残業が可能です。』
→正社員募集で残業ある企業なら、そんな一言があると、安心して面接オファーが出せますよね。
例❷:『私は〇〇の職務を通じて、生涯〇〇の方たちのお役に立つことが使命だと感じております。』
→未婚者の方なら、『この先もずっとこの仕事を続ける気持ちがある』ということを伝えられるので、長く働いてくれるであろうと評価してもらいやすい。
さいごに:採用する側の視点を意識して、応募書類は作成すれば大丈夫!
いかがでしたでしょうか。採用の最初のステップである、書類(履歴書・職務経歴書)の作成ポイントをご紹介しました。
つまり『作成ポイント』は、『採用担当者がチェックする項目』ということですね。
相手が何を考えて書類を見るかということが、理解できれば、それに対応する内容を書けばいいのです。
とにかく、書類審査は最初の登竜門。上手くクリアして面接へ進みましょう!