40代転職で失敗したら『キャリアプランを見直してみよう!』
40代は誰でも『キャリアの転機』であることが多く、迷ったり、また悩みを抱えやすい年齢といえます。
ということで、こちらでは、『転職で困っている』、もしくは『転職で失敗した』など、転職でお困りの40代女性の方へ向けて、キャリアプランを見直す方法をご紹介します。
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。→もっと詳しく
40代女性の転職で失敗をなくすための結論
40代が『キャリアの転機』で悩みを抱えやすい年齢であり、それに即した対応をすべきであるということは、キャリアコンサルタントの共通の認識です。
ですので、40代で転職に失敗するのは、決して珍しいことではありません。
その場合、キャリアガイダンスを行う際は、相談者にマッチした理論を用いてガイダンスを行うこともあります。
キャリアガイダンスとしての色々な理論
例えば、代表的なのは、『クランボルツの計画的偶発性理論』や、『シュロスバーグの4Sモデル』、『シャインのキャリアアンカー』など。
興味のある方は、ぜひ書籍が出てますのでご自身でお読みいただき、『セルフキャリアデザイン』に役立てていただければと思います。
ですが、上述の理論については、また別の機会にご紹介したいと思います。
なぜなら、こちらのページでは、誰でも理解できすぐに実践に結びつく具体的方法をご紹介したいからです。
もう少し簡単にキャリアコンサルタントからご提案です。
そこで、仕事を選んだり、生涯を通じたキャリア・プランニングを考えたりする際に大切なことを、もう少し簡単にご紹介します。
『仕事選び』で大切なことは、自己理解(自分をよく理解すること)ををしっかり行い、
『自分の価値観』と『自分の特性』に合った仕事を選ぶことです。
ただし、選ぶ仕事の職務内容をよく理解していなければ、仕事を実際にした後に、自分に合っていなかったということに気づくということもあります。
それを防ぐために、事前に自分が選択する仕事の職務内容をよく『知る』ことが重要となります。
これらをまとめますと、『自己理解』と『職業理解』と双方のマッチングということになります。
『自己理解と職業理解の双方のマッチング』とは、1900年代初頭に、主流となったアメリカの『パーソンズ』が始めた職業指導運動の際に使われた理論です。
結論は、人として働き賃金を得るために一番よい方法とは、自分の適性に合った仕事を選択することです。
現在の日本で働く私達にとって、パーソンズの職業指導運動とは時代も国も違いますが、大切なことは同じなのです。『働くということで重要なポイント』は『普遍である』ということです。
ちなみに、この『自己理解と職業理解との双方のマッチング』という考え方が基礎となって、現在の日本のキャリアコンサルティングは行われています。
40代女性の転職で失敗をなくすための結論
繰り返しますが、転職で失敗をなくすための結論とは、『自分の適正に合った仕事を選択すること』です。
ですので、自己理解と職業理解と双方のマッチングが大切なのです。
この『自己理解』と『職業理解』と双方のマッチングを、おろそかにしますと、
『仕事が決まらない。』
『転職したけどもう辞めたい。』
『どの仕事に就いたらいいのか分からない。』
『とりあえず働いてきたけどこのままで良いのか分からない。』
といったことを招きます。
ではこの自己理解と職業理解をどのようにすればよいのでしょうか?
ということで、分かりやすく簡単にご紹介します。
STEP1:まずは自分にとっての『ゴール』を決める
自分の仕事とキャリアプランを、もう一度考える場合、まずは、自分なりの『ゴール=目標』を決めましょう。
10年後、20年後の遠い未来でもいいですし、1年後でもいいです。
とにかく自分の中で『こんな仕事をしたい。』だったり『こんな毎日を送りたい。』でもいいです。
どんなことでもいいので、自分がイメージできる『ゴール』をまずは決めましょう。
もし、1年後のゴールまでしか想像できないならば、1年後達成した後、またどうするか考えればいいので大丈夫。
STEP2:自分の『得意』と『不得意』・『好きなこと』と『嫌いなこと』を考える
次は、自分について考えてみましょう。
あなたの『得意』なことと、『不得意』なことを考えて、できれば書き出してみましょう。
この時注意していただきたいことがあります。
それは、『自分が思っている自分』と、実際の『今の自分』にギャップがあることがあるからです。
例えば、子供の頃、親から繰り返し言われていたことを、割とそのままそう思い込んでいる場合があります。
また、若い頃、上司や友達に指摘されたりしたことなんかにも注意してください。
でも、それから、あなた自身が変わり、今はそうでないことも結構あります。
40代の今の自分って?
要するに、子供〜20代〜30代を経て、40代の今の自分をもう一度見直してみるのです。
意外に、『子供の頃と真逆な特徴を身につけている。』なんてこともあります。
自分の『好きなこと』と『嫌いなこと』
次に自分が好きなこと、嫌いなことも併せて考えてみましょう。
40代ともなれば、ずっと好きで続けていることの、1つや2つはあるはず。
また、どうしても好きになれないことや、苦手なことも誰でも必ずあるはず。
好きになれないことや、苦手なことは、できるようになるよう努力することは大切ですが、今回はそこはスポットを当てません。
それより、自分が『得意で好きなこと』にスポットを当てていきます。
STEP3:自分の『得意で好きなこと』を発揮できる働き方(仕事)を考える
『得意で好きなこと。』を仕事にすることが、本人にとっても、その周りの人にとっても一番良い選択なのです。
なぜなら、得意で好きなことは、人より長けている場合が多いからです。
本人も好きなことで、できることをするので、苦手なことをするより、ずっとラクに楽しくできます。
そして、それは、働いてもらう会社にとってもメリットが大きいのです。
例えば、計算が得意な人は、計算に関する仕事に就いた方がいいですよね。
その方が、本人も自分を活かせますし、なにより得意で好きなことなので、努力もそんなに苦にならず仕事をこなすことができるはずです。
仕事ができれば、スキルUPも苦ではないはずですし、そうなれば評価につながり、高い給与を求める事もできます。
会社だって計算が好きでない人が、ムリムリ仕事をして、効率悪く仕事されるより、得意な人が効率よくに働いてくれた方が利益に繋がりますので、その方が良いわけです。
もっといえば、その会社の社員たち全員が、自分の適性に合った仕事をして、会社の業績が上がれば、会社はより社会に役立つサービスの提供ができます。もちろん、そうなれば、会社は儲かりますね。
儲かれば、社員のボーナスに反映されるワケです。ということで、最終的に会社で働く自分のメリットにもなる訳です。
ですので、得意で好きなことをすることは、自分を社会で最大限に活かすための最善の方法なのです。
20代や、30代はまだ、自分のことが分からず色々試してみたい年齢。
ですが、40代くらいになると、その辺りの見定めがはっきりしてくるのではないでしょうか。
『え?40代からじゃ遅くない?』と思われる方もいらっしゃると思います。
ですが、きっとこのブログを読まれている方は、『一生コレで食ってく。』『命をかけてでも、コレをやり遂げたい。』という仕事はまだ持っていないはず。
だから、今この機会に考えてみましょう。
人生100年と言われて久しいですが、ならば私たちの道のりは、まだその半分にも達していないのです。
これから、あと少なくとも50年どうやって生きていくか(生活していくか?)を考えても、全く遅くはありません。
STEP4:自分の選んだ働き方(仕事)でゴールを目指す方法を考える
では、最後に、自分の好きなこと、得意なことを活かして、目標を達成する方法を考えます。
『好きなことを仕事にするなんて、無理だって、もう随分前に諦めたんだから、いまさら・・・』
という声が聞こえてきそうですね。(^^)
でも、私たちが20代で新卒だったころは、携帯電話もパソコンも普及していなかった時代です。
しかも、時代はバブルが崩壊した直後。就職氷河期なんて言われていた厳しい時代でした。(いまも、厳しくないといえばウソですが^^;)
社会構造や、働き方、世の中の価値観など、色々な状況が変わっています。
そしてあなた自身も。
だから、今もう一度見直してみることが、とても有効なのです。
今もう一度自分が好きなこと、得意なことを活かせる仕事を考えてみてください。
そして、自分が好きなこと、得意なことを活かせる仕事を調べて、探し直しましょう。
自分の得意な仕事が分からなかったら?
もし、自分の得意なことが活かせる仕事が分からなかったら、あなたが、これまで一貫して携わってきた仕事を考えてみます。
1年以上続けられる仕事は、自分に向いている仕事だと判断していいです。なぜなら、向いていない仕事は、半年も続かないからです。
自分が好きなこと、得意なことを活かせる仕事は、最も自分を世の中で活かせる方法です。
それが、結局あなたに一番メリットがあり、それはあなたの大切な人たちのためにもなるのです。
そして、あなたが働く会社や、社会にもメリットがあるのです。
あなたが、会社や世の中の役に立った分が、賃金として自分の手元に戻ってくるイメージです。
どうしても、辛いときは、自分のことだけや、自分の家族だけとかなど、視野が狭くなりがちです。
でも、もう少し高い視点で、自分の立ち位置を確認してみてください。
あなたの得意なことで、目標を達成する
最後に、自分の選んだ方法(働き方)で、目標を達成するにはどうしたらよいか?考えてみましょう。
それを実行していくことが、新たなあなたのキャリアプランになります。。
ふ〜ん。なんとなく、意味は分かるけど、自分が何をしたらいいか、具体的にはやっぱわかんないな。
という場合は、次の順番で行動してください。
あなたの得意なことで目標を達成する方法
- 自分がこれからやりたい仕事を決める。
- その仕事へ転職活動をして情報収集をし、必要な経験と資格をリサーチする。
- 採用されるのに必要な経験を積むために、『なりたい職種』のアルバイトをする。
- アルバイトをしながら、専門知識を補足する資格を取得する。
- 経験と資格を武器に、もう一度転職活動をする。
ざっくりですが、上述の方法で行動してみてください。
もちろん、ご自身に必要ないこと省いてOK。必要なことは、上述に記載がなくてもしてくださいね。
とにかく、あなたが目的を持って、行動を起こすことが大切です。
失敗しても大丈夫です。
それは、次の成功へのよい経験となるのです。
逆に失敗を恐れて何も行動しないことが、一番危険なことだと知ってください。
必ず目標へ向かって行動しているうちに、必要な情報は自分でキャッチできるようになります。
もし、目標が途中で違ったと気づいたら、そこで軌道修正すればいいのです。
だから、失敗しても、間違っていたとしても、とにかく行動を始めてください。
それが、結局一番の近道で、自分にとって最善の選択になるのですから。
もし、こちらのご紹介で納得できなかったら?
キャリアコンサルティングを受けてみるのも1つの手です。
キャリアコンサルティングとは、あなたのこの先の人生から最適な働き方や、その他の選択をあなた自身が選べるようサポートする相談です。
ですので、転職エージェントや資格会社の相談とは、全く趣旨がことなります。
ぜひ、国家資格を持った、プロフェッショナルに相談を。
「キャリコレ」で仕事相談をキャリアコンサルタントに申し込む方法で、かなりお値打ちに相談ができます。しかも全国どこからでも気軽にできますので、ぜひお役立てください。
これから資格が武器になる
これまでも、資格は転職で有利になる武器でした。
そして、この先は、さらにその傾向が強くなります。
なぜなら、終身雇用が崩壊している今、さらにこれから『キャリアチェンジ』や、『転職』が、世の中の当たり前になり、資格は自分のスキルを裏付ける証明となるからです。
自分が就きたい仕事が決まりましたか?
あれば、その仕事をするにあたって、足りないスキルがないかも考えてみましょう。
もしくは、レベルUPするために役立つ資格です。
これから転職をするならば、『あなたの足りないスキルを、補強する資格』の取得を考えてみてください。
経験を裏付ける資格
なぜ、これまでしてきた仕事でも、さらに資格を取得することをお勧めするかといえば、経験を資格で裏付けできるからです。
いくら口頭や、職務経歴書でこれまでに得たスキルを主張しても、採用者としては、そこにどの程度の信憑性があるのか、判断しきれないのです。
ですので、スキルを証明できる資格があれば、転職に有利になるのは当然といえば当然。
資格で収入UPも
また資格取得で自分を高く評価してもらうことができれば、これまでより収入UPを目指す方向にも道が開けます。
40代で正社員を目指すのであれば、これまでの経験にプラスして、それを証明する資格や、足りないスキルを補う資格が必要と考えましょう。
以下では、国家資格で40代女性におすすめの資格をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
40代女性におすすめの求人サイト
もし、すでに就きたい仕事があるなら探してみましょう。
40代女性の転職で重要なことは『即戦力』です。
転職は採用者に対して、自分を採用するメリットを提示しながら売り込むスタンスが必要です。
職務経歴書と面接どちらも、抜かりなくPRしましょう。
そして、抜けがちなのが、『転職先の仕事内容』と『転職先の企業の情報』です。
採用側のことを知らなければ、どこにポイントをおいて自分をPRするべきか分かりません。
十分に情報収集をした後で、履歴書と職務経歴書を作成しましょう。
さいごに:転職で40代女性が『キャリアプランを見直す方法』
いかがでしたでしょうか。40代女性でキャリアプランを見直す方法をご紹介しました。
『安心な職業』とか、『会社に骨を埋めるつもりで』とか(笑)『やる気あれば何でもできる』とか・・・
私たちが若い頃、親や上司に言われたことは通用しない『今の世の中』です。^^;
だからこそ、『今の世の中』と『今の自分』とを、もう一度見直す必要があるのです。
ぜひ、参考にしていただき自分に合った仕事で、自分の望む人生を生きてください。
よりよく働くことは、よりよく生きることなのですから。