転職エージェントとは?転職サイトとの違いとメリット・デメリット
こちらでは、転職エージェントと転職サイトの違いと、それぞれのメリット・デメリットと上手な使い方についてご紹介します。
どちらを利用した方がメリットが高いかは、あなたの年齢や、選ぶ職種によって変わります。
ということで、初めて転職する方、ブランクらからの再就職の方、正社員希望の方、パートで探す方、派遣社員で働きたい方・・・どの方にも当てはまる内容ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。→もっと詳しく
転職サイトとは?〜種類やタイプを選ぶべき〜
転職サイトとは、転職情報サイトのこと。
CMや電車の広告でよく見る 『リクナビNEXT』など、今や数え切れないほどあります。
そこで、気をつけるべき注意点はただ1つ。
自分の年令と、希望の職種に合った転職サイトを選ぶこと。
これだけです。
転職サイトの種類としては、一般的な仕事全般を取り扱う転職サイトが主流ですが、新卒や20代向けだったり、ミドル層向けだったりと、転職サイトによってカラーがあります。
また、女性の職種に限っていたり、在宅ワークの仕事の取り扱いが主流だったり、アパレル系や飲食系専門などの転職サイトもあります・・・ということで、ざっくり以下のように分かれます。
転職サイトによって色々なタイプや種類がある
- 年齢・・・20代・新卒向け、ミドル層、主婦向け、シニア向けetc
- 性別・・・男性向け、女性向け
- 職種・・・一般的な職種を広く扱う転職サイト、工場系求人が多い転職サイト、事務系が多い転職サイト、看護師、薬剤師など医療系に限った転職サイト、保育士専門転職サイト、介護系のみ専門転職サイト etc
- 雇用形態・・・正社員、パート、派遣社員など
いかがですか?
『転職サイト』は、転職する際は利用スべきツールです。
でも、10個も20個も登録して、仕事を探すなんてムリですよね。
効率よく転職するためには、自分にマッチした転職サイトを、理解して使い分けるのが賢い利用方法です。
転職サイトの利用の仕方
転職サイトは、登録しなくても、もちろん仕事を探すことができます。
登録料はかかりません。
もし希望の仕事を見つけて応募する際は、登録することになります。
登録する際には、自分のプロフィールや、職務経歴などを入力します。(フォーマットは転職サイトによって様々です。)
応募しなくても、自分のプロフィールをオープンにする機能(採用者側があなたのプロフィールを見ることができるようにすること。)を利用すると、企業からオファーを貰うこともできます。もちろんオープンにしないこともできます。
また、希望の条件を入力しておけば、マッチした求人案件をメールで知らせてくれる機能がある転職サイトも。
『転職サイト』を利用するメリットとデメリット
転職サイトを利用する『メリットとデメリット』は以下の通りです。
- 自分のペースでじっくり転職活動ができる。
- 色々な求人を同時に並列して検討できる。
- 採用側は『転職サイト』に報酬を払わなくてよいので、『転職サイト』からの応募の方が有利になることもある。
- 転職エージェントが持っている非公開求人が見られない。
- 人気の求人には応募者が殺到し、競争率が上がる。
- 履歴書や職務経歴書、面接などのアドバイスが受けられない。
- 応募先へのアポイントメントや、書類作成、条件交渉など、全て自分でこなさなければならない。
転職エージェントとは?〜専門職は使った方が高待遇〜
では、『転職エージェント』は、『転職サイト』と何が違うのでしょうか?
『転職サイト』は、自身で仕事を探し、自分で全て転職活動を行います。
(仕事探し→アポイントメントをとる→書類作成→応募→面接→条件交渉→採用)
ですが、『転職エージェント』は、一人ひとりに担当コンサルタントが付き、対応してくれます。(エージェントによっては、取り扱う求人によって担当が変わることもある。)
ですので、言うなれば、転職エージェントの担当コンサルタントと、二人三脚で採用を目指すことになります。この点が転職サイトとの一番の違いです。
担当コンサルタントは、あなたの希望に沿った転職先を探してくれたり、様々なサポートをしてくれます。
具体的なサポート内容は以下の通り。
転職エージェントのサービス内容
- あなたの今後のキャリア形成についての相談にのってくれる。
- 非公開求人の情報を教えてくれる。
- あなたの作成した履歴書や職務経歴書を添削してくれる。
- 面接のセッティング、応募するまでの段取りなどのサポートをしてくれる。
- 面接対策や、条件の交渉などをあなたに変わってしてくれる。
転職エージェントの利用の仕方
『転職エージェント』の場合は、ホームページでオープンにしている求人がなく、先に登録することになります。(中には一部オープンにしている場合もあり。)
『転職エージェント』を利用する流れは以下の通りです。
転職エージェントは、求人を出す企業側から手数料をもらっているので、転職する側は無料なのです。(企業側は、お金を払っても良い人材を得ることができれば、その方が自社にメリットが高いと考えているのですね。)
転職エージェントはいくつ登録しても問題ありません。
(2つの『転職エージェント』へ登録し、それぞれに同じ条件で求人を探してもらって、条件のよい提示があった方で転職する方法もあります。)
転職エージェント利用の流れ
『転職エージェント』のホームページから名前や連絡先を登録する。
『転職エージェント』の担当者から電話やメールで連絡がくる。
転職エージェントからの本人確認やインタビューに答え本登録となる。
この際に、すぐ求人案件の紹介があることも。
エージェントの担当コンサルタントと転職活動をします。
非公開求人の紹介や、応募書類の添削、面接対策などのサービスを受けられます。
面接後は、採用担当者へフォローを入れてくれることも。
また、給与などの条件交渉も担当者にお任せできる。
『転職エージェント』を利用するメリットとデメリット
『転職エージェント』を利用するメリットとデメリットは以下の通りです。
- 非公開求人の紹介を受けられる。(転職エージェントによって、内容が違う。)
- キャリア相談ができたり、職務経歴書の書き方などのアドバイスをもらえる。
- あなたの希望をヒヤリングして、マッチした転職先を探してくれる。
- 面接の設定や、条件交渉などをあなたに変わってしてくれる。
- 客観的な視点であなたの転職について、担当コンサルタントが指摘してくれるので、自分のキャリアを見直せたり、新たな気付きを得られることもある。
- 医師、看護師、保育士、介護関連などは、専門の転職エージェントは、独自のルートで特別な高条件求人を持っていることも。
- エージェントの担当コンサルタントと相性が合わないことがある。(→合わないと思った時点で、担当を変えてもらってもOKです。)
- 買い手市場の場合、求人の紹介がないこともある。
- はっきりNOを言わないと、希望しない求人でもどんどん話が進められてしまう。
『転職サイト』と『転職エージェント』自分はどちらを使うべきか?
いかがでしょうか?『転職サイト』と『転職エージェント』の違いをなんとなくでも ^^; ご理解いただけましたか?
『それで、私はどっちがいいの?』
と思われている方のために、『転職サイト』と『転職エージェント』の利用するメリットの高い人やタイプをそれぞれ挙げてみました。
もちろん、転職の機会を最大限にしたい方は、両方使ってくださいね。
転職サイトを選んだ方がいい人
- 自分のペースで転職したい。
- そもそも転職エージェントとのやり取りが負担。
- 違う職種や雇用形態を並列して、転職先を選びたい。
転職エージェントを選んだ方がいい人
- すぐに転職したい人。
- 20代や転職経験が少ない人。(足りない部分を担当エージェントがおぎなってくれます。)
- 管理職やCEOなどのエグゼクティブな転職を希望する場合。(独自の高条件案件があることも。)
- 医師、看護師、保育士、介護系などの専門的職種の転職。(専門転職エージェントは高条件のことが多いです。)
- 仕事をしながら、転職活動をする人。(代わりにエージェント担当が動いてくれます。)
- 育児や介護で、時間がない人。(代わりにエージェント担当が動いてくれます。)
女性の年齢別の転職サイトとエージェント
自分にあった求人の探し方が分かりましたか?
繰り返しますが、人によって、また、選ぶ仕事によって探し方は違います。
以下では、女性の年齢別で求人の探し方をご紹介します。
20代女性の求人の探し方
20代女性の方は、転職エージェントをフル活用するべきです。20代・新卒・第二卒をメインにしている転職エージェントを選ぶのがおすすめです。
それに転職サイトをプラスして、自分の選ぶ仕事の給与の相場や、待遇などを広く知っておきましょう。
また、既婚者や子持ちママなら、『主婦向け・子持ちママ向け』を利用します。
30代女性の求人の探し方
30代女性の方は、転職エージェントを利用しますが、『20代や新卒、第二卒向けの転職エージェント』は選ばないように注意しましょう。(→登録できても求人が少ないため。)
30代の方なら、『女性を積極的に活用する企業の求人をメインに取り扱う転職エージェント』を選ぶと、就職後の満足度が違います。
また、転職エージェントだけでなく、転職サイトでも自分の希望で仕事を探してみて、自分の選ぶ仕事の、待遇や給与の相場を知っておきましょう。
30代の場合も、既婚者や子持ちママなら、『主婦向け・子持ちママ向け』を利用します。
40代女性の求人の探し方
40代の場合は、ハイクラスの転職や、その希望者は転職エージェントを活用します。
ただし、特にそうでない場合は、『転職サイト』と『ハローワーク』も探してみましょう。
『40代活躍中』や『年齢不問』など、キーワード検索も必要になります。
40代の場合も、既婚者や子持ちママなら、『主婦向け・子持ちママ向け』を利用します。
専門分野の転職エージェントをまず探してみましょう
そして、必ず、どの年代の方も、専門職の方の場合はその職種専門の転職エージェントを探してみましょう。
例えば、医師、看護師、薬剤師、歯科衛生士、保育士、介護士、など。さらに、最近は『アパレル業界』や『飲食業界』に特化した転職エージェントもあります。
職業別の転職エージェント
さいごに:転職サイトと転職エージェントの違いを知って、自分に合った転職の仕方をしましょう!
いかがでしたでしょうか。『転職サイト』と『転職エージェント』について、その利用方法やメリット・デメリットをご紹介しました。
おすすめの転職の仕方としては、まず『転職サイト』は3つくらいは登録して、求人を見比べつつ「自分が転職するとなるとどのくらいの待遇や給与なのか」を把握します。
次に『転職エージェント』も登録しましょう。そして「担当エージェントが提示した求人がよい条件なら話を進めてもらう」という流れがよいのでは。
注意点としては、繰り返しますが、『転職サイト』は自分に合った転職サイトを選んで利用することです。
ぜひ、こちらを参考にしていただき、ご自身にあった転職で、希望の仕事を見つけてくださいね。