転職での『自分の強み(売り)』の見つけ方


「なかなか採用がもらえない。」
「もし転職に失敗したらと思うと、行動できなくなってしまう。」
「そもそも、転職の仕方が分からない。」
などなど、転職は誰もが悩みます。
ですが、実はちょっとした視点を変えるだけで、転職を成功させることができるのです。
そこでこちらの記事では、転職を成功させるために重要な視点についてご紹介します。
これが分かれば、転職の失敗を防げますし、転職後の満足度も確実に上がります。
最新の転職方法ですので、これまでうまくいかなかった人も突破口が見つかるはず。


(ソフィー)
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。現在は夫が経営するショップの運営に携わりつつ労務管理を担当。
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転職を成功させるために必要なタグづけとは?


転職を成功させるために大切なことは、『自分の強み(売り)』を知ることです。
なぜなら、
良い条件で転職するために必要なことは『自分が一番高く評価される求人を選ぶこと』だからです。
良い条件で転職するためには、まず自分の『売り(強み)』を知ることから始まります。
そして、応募しようとする企業の職務内容がどのような内容なのかを、明確に理解することです。
ということで、できるだけ簡単に求人を見つけられるやり方をご紹介します。
- 自分の『売り(強み)』を知る。
- 応募しようとする企業の職務内容がどのような内容なのかを、明確に理解すること。
1、自分の『売り(強み)』を知る


では『自分の強み(売り)』の調べ方をご紹介します。
『そんなのあるのか?』
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です。
まずは、自分の経歴や特徴に『ハッシュタグ』をつけるなら、どんなタグがつくかを考えてみてください。
厚生労働省が業務委託している職業情報提供サイト「job tag(じょぶたぐ)」のページを利用して把握します。(網羅性が高く偏りがないので。)
- 「job tag(じょぶたぐ)」のページの「業種・職種を知る」カテゴリーから、自分の経験に当てはまるものを探します。
- それがご自分のタグであり、強みとなります。
自分の経歴にタグをつけるならどんなタグがつくのかを考えることを、キャリアガイダンスでは仕事の棚卸しといいます。
仕事の棚卸しが、転職の最重要ポイントである「自己理解」へとつながります。
ポイントは、経験を業種や職種をタグで把握することです。
自分の売り(強み)を知る手順
自分の経歴や経験にタグを付けてみましょう。
タグ付けで知っておきたいマーケティング用語


ここで「最近重要視されているマーケティング用語」について補足します。
それは、これまでの自分の経験してきた仕事は、BtoBであったかBtoCであったか?という視点です。
なぜそのような視点が大事かというと、
例えば、一般のお客様が相手の仕事をこれまでしてきたのであれば、同じ一般のお客様を相手にする仕事への転職なら、転職で業界や職種が変わるとしても、その点については経験者であり、強みになるからです。
経験だけでない自分の強みもある


自分の経験がどの業界のどの職種で、どのようなポジションであるかが分かれば、まずそれがあなたの強みです。
そして、強みはそれだけではありません。
そこに、これまでに取得した「スキル(資格)」や「経験」、「あなたならではの持ち味である行動特性」も掛け合わせることができます。
具体的には、以下の内容となります。ちなみに、行動特性は最近流行り?の『コンピテンシー』と言う言い方も含まれます。
※コンピテンシーとは、職務や役割において「優秀な成果を発揮する人に共通する行動パターン」のこと。社内の人材育成や評価基準、採用面接などに活用されています。
- スキル(資格)・・・英語・簿記・プログラミング・ライティング、そのほか資格etc
- 経験・・・マネジメント・リーダー・新規営業・転勤・異動・昇進・実際に企業内での課題に対して何かしら解決をしたという経験etc
- 行動特性・・・コミュニケーション能力・チームワーク・共感力・継続力・情報収集力・状況把握・自己客観視・主体性・タフさ・柔軟性・プレゼン力・傾聴力・人材育成・計画力・フォロワーシップ、コンピテンシーetc
自分の売りや強みがなんとなく分かってきたところで、
次は、自分が応募しようとしている、もしくは、応募したい仕事について明確に理解しましょう。
2、応募しようとする企業の職務内容がどのような内容なのかを明確に理解する


仕事の内容を理解するのにも先ほどと同じ「job tag(じょぶたぐ)」の「業種・職種を知る」カテゴリーでタグづけしてみてください。
そして、その仕事についたタグ以外にも、どのような人材が最適かを想像してみましょう。
また求人の「募集要項」に記載されているのはどのような内容でしょうか?
応募したい「企業のホームページ」はどのような内容でしょうか?
社長のコメントや企業理念なども見てみましょう。
その求人の最適な人材に近づくために、自分にはどのタグが合致するのか?逆に足りないタグは何か?
もし、応募したい求人を見て、足りないタグがあった場合は、スキルを身につけて補強する方法も考えてみます。
企業理解に参考になる視点を以下に掲載しておきます。
- 事業内容:何から利益を得ている会社か?
- 会社の特色:同じ業界の他社の比べて、特徴的なこと。例えば、業界初で〇〇の仕組みを取り入れたとか。
- 創立年度:老舗か新参か?なぜ、老舗になるほど長く続く会社なのか?新参なら新しいビジネスモデルだったり、これから伸びる業界だったりしないか。
- 従業員数と年齢層と男女比:会社の規模や社風が分かります。
- 社長の年齢と理念:HPで必ずチェックすること。社長の年齢やどの世代かで、その会社で大切にされる価値観が全く違います。理念に何を上げているかで、その会社が何に重きを置いているのかも分かります。
- 支店・営業所・子会社・系列会社の情報:どこに支店があるのかで、どのエリアに強いのかや、力を入れているのかも分かる。どんな子会社を持っているのかで、どのような方向で会社を展開してきたか?また、この先の展望も予想できる。
- 株主:株主が会社の最高権限者です。これも会社によりけりです。社長や役員が株主の場合もありますし、上場会社なら、個人株主が一番保有比率が高いことも。基本的に会社は最高権限者の方を向いて経営します。
- 主要取引先:安定性や、業界での立ち位置が分かります。
- 業績:なぜ上がっているか、なぜ下がっているか?同じ業界の中ではどうか?
- 福利厚生や給与:同業界の平均的な福利厚生や給与と比べてどうか?育児休暇の利用度などは、自分が制度を利用するかより、どの程度女性が働くことに理解がある会社かということも予測できます。
- 自己資本率:経営の健全性が分かる。30%以上なら健全です。
ということで、応募しようとする企業の職務内容がどのような内容なのかを明確に理解することの方法をまとめますと
- 「job tag(じょぶたぐ)」の「業種・職種を知る」カテゴリーで当てはまるタグをいくつか挙げる
- 具体的な応募したい求人があるなら、その求人の「募集要項」から求められるスキルや人材を想像してみる
- 具体的な応募したい求人があるなら、その企業のホームページやTwitterなどから企業をよく理解する
いかがでしょうか?
なんとなくでも、「自分の売り(強み)」の探し方と、「職務内容や企業を理解する」方法について、どのようなことをするべきかが分かってきましたか?
この2つがある程度正確に理解できれば、自己PRや志望動機などの対策もできます。
以下では、具体的にどのような求人があるかを見ることができる「求人サイト」を掲載しておきます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
転職が成功するために必要な、自分の強みの把握の仕方や、採用に有利になる求人の選び方についてご紹介しました。
まずは、ご自身のこれまでの経歴やその仕事で得てきたこと、また、自分の性格や特徴などを整理しましょう。
これまでの経験や立ち位置が分かれば、自分がどの求人なら採用されそうかが見えてくるはずです。
ぜひ参考にしていただき、希望の仕事を見つけてくださいね。
こちらの記事が皆様のお役に立てば幸いです。