日本語教師年収は?年収1000万を目指すには(登録日本語教員)
こちらでは、日本語教師(登録日本語教員)の年収についての情報や、年収1000万に近づくために知っておきたい情報などをご紹介します。
日本語教師(登録日本語教員)の資格は、年齢や学歴にかかわらず誰にでも受験資格があります。しかも2024年4月から国家資格になるため、取得を検討中の方もいらっしゃるのでは。
こちらをご覧いただければ、日本語教師の給料についての情報が得られ、取得をどうするかも判断できるのでは。
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。→もっと詳しく
日本語教師(登録日本語教員)の平均給料は?
日本での日本語教師(登録日本語教員)の平均給与をまずは確認してみましょう。
給料は状況に応じて変動しますので、「インディードの求人サイト」に掲載されている「給与調査」のから確認できる時給と年収の情報を以下に共有します。
ちなみに、現在(2023年10月)の給与調査の例を以下に掲載しておきます。
【国内】日本語教師(登録日本語教員)の給料
日本での日本語教師(登録日本語教員)の平均給与 | 給与金額 |
---|---|
時給 | ¥1,841 |
日給 | ¥23,001 |
週給 | ¥61,647 |
月給 | ¥238,553 |
年収 | ¥3,369,307 |
上記の表は、平均給与です。
ちなみに、高めの企業で高い年収の場合872万円でした。また、低い方だと150万円。
ということで、働き方やポジションにより給与の幅があります。
【海外】日本語教師(登録日本語教員)の給料
では次は、日本語教師(登録日本語教員)として海外で働いた場合の給料を見てみましょう。
ネット検索すると、海外での日本語教師(登録日本語教員)の給料を掲載したページが並びますが、不安定な社会状況から、給料は状況に応じて大きく変わります。
キャリアコンサルタントとしては、リアルタイムの実際の求人情報の給料を参考にするのがおすすめです。
実際の海外の日本語教師(登録日本語教員)の求人がある転職エージェントやサイトを以下に掲載しておきます。
日本語教師(登録日本語教員)の求人情報
国際日本語研修協会
国際日本語研修協会 日本語教師(登録日本語教員)海外求人情報:国際日本語研修協会は、都内の日本語学校有志10校が集結して任意団体です。世界中のボランティアから大手企業の求人まで幅広く求人の掲載があります。
日本語教師(登録日本語教員)の給料が高い国
ご存知、2023年現在、円安です。
そして、今後の日本の経済状況を考えても、日本の経済が劇的に回復するという見通しは考えにくいため、円安は続く可能性が高いです。(もしくはもっと進むか。)
ということで、「国外へ出て外貨を稼ぐ」という方法も視野に入れるのは自然なことでしょう。
国外の稼げる国の情報
ということで、まずは参考情報として、「資産形成ゴールドオンライン」から「世界主要国「平均年収(名目ベース/為替レート換算)」ランキング」で世界の国の稼げる収入を見てみましょう。
ちなみに、以下は「USドル」での表記です。
2022は、平均で1ドル=120円でしたので、単純に以下の数字に掛けてみれば、リアルに日本の国の平均年収が分かります。
ちなみにですが、2023年10月1日現在 1ドル149.38 円ですので、昨年より円安が進んでいるということですね。
資産形成ゴールドオンライン 世界主要国「平均年収」ランキング<2022年>
出所:出所:OECD 資料:GLOBAL NOTE
※2022年数値、
※従業員(雇用者)1人当たりの平均年収(年平均賃金)
※数値は国民経済計算(National Accounts)ベースでの雇用者賃金総額を年平均雇用者数で除した値でフルタイム従業員換算ベースに補正
資産形成ゴールドオンラインより引用:世界主要国「平均年収」ランキング<2022年>
上記の表から分かることは、日本語教師(登録日本語教員)として日本で働くより、より高いレートでお金(ドル)を稼ぐことができれば、日本で働くより効率的にお金を稼げるということ。
ということで、日本語教師(登録日本語教員)の給料が高い国 を探すのであれば、「日本より上位の国の日本語教師での就職先を探すこと」が答えとなります。
国により日本語教師(登録日本語教員)の給与水準が違うので、一概に海外で働けば給与が上がるというわけではありませんが、目安になりますね。
ちなみに、KEC日本語学園の日本語教師の海外への就職先実績を見ますと、就職先で多い国は「中国、インド、ベトナム」でした。
日本語教師を必要とする国は、どちらかというと、発展途上国が多い傾向にあります。
もし、給与の高い国で日本語教師として就職したいということなら、日本語教師(登録日本語教員)の資格やスキルだけでなく、就職先の国の言語スキルや、日本語教師としての経験、実績も必要になってくるでしょう。
もしこれから、勉強して日本語教師(登録日本語教員)になるのであれば、何らかの日本語教師としての経験をアルバイトやボランティアで積む必要があることを知っておきたいですね。
日本語教師(登録日本語教員)として働くメリット・デメリット
ところでもし、日本語教師として働くのであれば、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
ということで、メリット・デメリットを挙げてみました。
日本語教師(登録日本語教員)として働くメリット
- 常勤教員となった場合は、安定して働け福利厚生が充実していることが多い。
- 年齢がネックになることがないため、比較的長く働くことができる。
- これまでの社会人経験が活かせる。
- 日本の文化や良さを広げる社会的意義のある活動に携わることができる。
- 外国の方との交流から、色々な国の文化を知ることができる。
- 働き方のバリエーションが多い仕事のため、非常勤や派遣、正社員などご自身に合った働き方を選べる。
日本語教師(登録日本語教員)として働くデメリット
- 相対的に給与の高い業界ではないので、職業に就いただけでは高い年収はのぞめない。
- 授業の準備や、事務仕事、生徒さんへの対応も必要となるため、時間外の仕事が多いこともある。
- 非常勤日本語教師(登録日本語教員)として働く場合は収入の安定がしずらい。
- 生徒に効率よく説明するために他の言語(例:英語)で、説明する能力が求められることがある。(英語や中国語などの他の国の語学力も必要になる場合がある。)
日本語教師(登録日本語教員)になって年収1000万稼ぐには?
ここまでで、日本語教師(登録日本語教員)の給与や求人について、ざっくり知ることができたかと思います。
そこで、みなさんが気になることは、「けっきょく日本語教師になって年収で1000万って稼げるもんなの?」という点ではないでしょうか。
結論を先に申し上げるなら、国内で普通に働くのであれば年収1000万は現実的ではありません。
とはいえ、以下の条件での就業であれば、日本国内で働くより、給与が2倍~2.8倍程度になる可能性があるので、そう考えると600万くらいは目指せそうです。
日本ではなく給与水準の高い国で働く
つまり、日本国内の平均年収¥3,369,307ならば、働く国を変えるだけで、ざっくり考えれば,
2倍~2.8倍の¥6,738,614~¥9,434,059の年収ということになります。
もちろん、自分自身が就活する際に、実際にその国に日本語教師の求人があるか?や、その国の日本語教員の給与水準がどうなっているか?など、一概にはいえませんが、日本国内よりは高い給与が見込まれることは確かです。
まとめると、安易に国外で就職できれば年収1000万稼げると考えるのは危険。
ですが、国外で働くならば、国内で就職するより収入UPできる可能性が高くなるということです。
日本語教師(登録日本語教員)の職業は、国外での活躍の場を広げやすい職業のため、今からの資格取得や、就活をお考えの方にもチャレンジしやすい仕事ということが言えます。
日本ではなく給与水準の高い国で働く最低条件
- 日本語教師(登録日本語教員)の資格取得が必須。
- 非常勤ではなく常勤職員として採用される必要があること。
(→日本語教師としての経験が必要)
(→就業先の国の言語、もしくは英語力が必要になる可能性が高い。)
参考
以下ではアメリカの日本語教師(登録日本語教員)の求人の掲載がありますので、リアルな条件と年収を確認できます。
そこから、ご自身に足りないスキルや経験、資格を身につけるというのが近道です。
日本語教師(登録日本語教員)の国家資格取得条件に年齢制限や学歴の制約はない
もうご存知かもしれませんが、日本語教師(登録日本語教員)は、2024年から国家資格化されます。
日本語教師になるために最低限必要な国家資格(2024年4月から日本語教師は国家資格「登録日本語教員」へ変更となる。)を取得するために、年齢や学歴などの条件はありません。
ということで、人生やり直しにもおすすめの資格、仕事といえます。
さいごに:キャリアコンサルタントよりひとこと
いかがでしたでしょうか。
今回は、日本語教師(登録日本語教員)の年収についてや、年収1000万を目指す方へ向けて、現在の求人状況からのご紹介や、その可能性についてご紹介しました。
現在円の価値がどんどん下がる中で、途上国の方が日本へ出稼ぎするメリットが下がり、日本への出稼ぎを希望する外国人の方が減っています。
ですので、これまでは国内の日本語教師(登録日本語教員)がかなり不足していたのですが、この先は今までより、もう少し求職状況は簡単ではなくなるかと思います。
ということで、日本語教師の資格取得で年収UPを狙うのであれば、なおさら国外で外貨で稼ぐということを視野に入れることが必要となっています。
もちろん、日本語教師として働くからといって、必ずしも国外へ行かなければならないわけではありません。
そのあたりは、ご自身の希望の働き方や、今後の人生設計とリンクさせてお考えください。
ぜひこちらを参考に、日本語教師の仕事と給料について、正しく理解して頂き、ご自身にとってベストな選択をなさってください。
こちらの記事がみなさまのお役に立てば幸いです。