日本語教師 独学テキスト10選【日本語教育能力検定試験】
日本語教育能力検定試験を独学するために、おすすめのテキスト10冊ピックUPしてご紹介します。
社会人から資格を取得して、キャリアチェンジできる資格として人気の日本語教師(登録日本語教員)ですが、最小限のコストで資格取得するならやはり独学。
ということで、独学に役立つ『日本語教育能力検定試験』の『おすすめテキスト本10選』をご紹介します!
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。→もっと詳しく
日本語教師の資格を独学できるテキスト10選
試験範囲や勉強方法などについては、後ほどご紹介していますので参考になさってみてください。
まずはテキスト本の選び方について簡単にご紹介します。
選ぶには3つのポイントがあります。
- 教科書的な基本を押さえるためのテキスト
- 苦手分野のみの参考書
- 問題集・過去問題集
ですので、初学者から勉強するなら、『教科書的な参考書』と『過去問題集』は必ず必要です。
苦手分野については、教科書を読んでみてから、もしくは過去問を解いてみてから、見つけたり、気づいたりするということになるのかもしれません。
ですので、こちらでは
- 教科書的に使えるテキスト本
- 用語集
- 事典
- 問題集
のおすすめを選んでご紹介します。
日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版
日本語教育能力検定試験の通信講座が一番充実しているといえる『ヒューマンアカデミー』。その講師陣が網羅的に試験範囲を一冊にまとめています。
入門書としても使え、教師になってからも使える、バランスのとれた内容。
改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための基礎知識
アルクは老舗の日本語教師(登録日本語教員)養成講座を展開している企業です。ちなみにアルクの通信講座受講者の合格率は66.3%なので、平均の2.8倍ということですね。
日本語教育能力検定試験の要点を押さえた一冊です。
日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 分野別用語集
勉強していて分からない単語をサクッと調べることができる用語集です。キンドルで携帯にダウンロードしておけば、検索窓からすぐ調べられて便利。
図表でスッキリわかる 日本語教育能力検定試験 合格キーワード
試験範囲全体を俯瞰しながらしっかり理解するのに役立ちます。図や表にまとめられているので、整理もしやすく使える一冊。
試験範囲全体をしっかり学ぶというよりは、効率よくポイントを押さえて勉強したい方に。
新版日本語教育事典
分からない点をネットで調べても、必ずしも正しいとは限りません。独学なら事典は心強い味方。
令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
日本語教育能力検定試験を主催しているのは、日本国際教育支援協会です。ということで、その協会が出している試験問題はやっておくべきでしょう。
新版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集
日本語教師(登録日本語教員)養成講座を展開するアルクの問題集。網羅的というよりは、重要ポイントに絞って勉強したい方におすすめ。
改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40
記述問題は、練習して慣れておく必要があります。解説を読み、どこにポイントを置いて記述するべきかを知っておくと点をもらいやすいです。
令和2年 日本語教育の検定問題を解く: 令和2年度 日本語教育能力検定試験 解答と解説
最新の内容で試験対策をしたい方に。Amazonアンリミテッドなら無料です。
日本語教育能力検定試験の勉強法
日本語教育能力検定試験を合格するには、どのように勉強したら良いのでしょうか?
ということで、簡単に勉強方法についてご紹介します。
勉強するステップ例としては、以下の通り。
もちろん『例』ですので、この通りでなくてもOKですが、参考にしてみてください。
- 日本語教育能力検定試験の全試験範囲を把握する。
- 自分が受験する日を確認して計画を立てる。
- 勉強をスタート
→まずは基本を網羅的にざっくり全体を把握し覚える。
→問題集を解いてみる。
→苦手分野を把握&強化。
→問題を解く+間違ったところを理解するを繰り返す。
日本語教師(登録日本語教員)能力検定試験の受験資格
『日本語教育能力検定試験』を受験するには、年齢や学歴などの受験資格はありません。
ですがもし、4年制大学を卒業した方は、『日本語教育能力検定試験』を受験しなくても文化庁が受理した420時間のカリキュラムを受講するだけで、日本語教師(登録日本語教員)になることが可能です。
ちょっとここで、日本語教師(登録日本語教員)になるための条件を確認しておきましょう。
- 文化庁へ届出して受理された420時間のカリキュラム養成講座を修了する。(かつ、4年制大学の卒業資格が必要)
- 日本語教育能力検定試験に合格する。(4年制大学の卒業資格の有無は問われません。)
- 大学・大学院の日本語教育専攻で学び、必要な単位を修得する。
ということで、誰でも『日本語教育能力検定試験』を受験することが可能です。
日本語教育能力検定試験の資格を取得できる独学教材のご紹介
独学するために、教材を一式購入して勉強する方が『効率的』という方もいらっしゃいます。
ヒューマンアカデミー日本語教師(登録日本語教員)養成講座のような、40万〜50万かかるような講座ではなく、『教材のみ購入して在宅で勉強したい方向け』の通信講座を以下で簡単にご紹介します。
養成講座名 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
アルクの日本語教育能力検定試験合格セット | ・日本語教育能力検定試験の対策通信講座のみ。 ・420時間対応講座はなし。 ・オンライン対応なし。(CD7枚+DVD1枚付属の通信講座) | 79,800円(税込) |
生涯学習のユーキャン | ・日本語教育能力検定試験の対策通信講座のみ。 ・420時間対応講座はなし。 ・オンライン対応なし。(CD2枚+DVD1枚) ・教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座。 | 59,000円 |
ヒューマンアカデミーたのまな日本語教育能力検定試験 完全合格講座 | ・日本語教育能力検定試験の対策通信講座のみ。 ・420時間対応講座はなし。 ・オンライン対応あり。(DVD対応もあり) ・教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座。 | 109,310 円(税込)円〜 |
養成講座名 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
ヒューマンアカデミー | ・420時間の文化庁届出受理講座。 ・通学講座。(オンライン対応あり。オンラインライブ授業で通学せず修了可能。) ・教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座。 | 495,000円〜 (月々8,100円〜) |
資格の大原 | ・420時間の文化庁届出受理講座。 ・通学講座。(理論科目のみオンライン対応あり) ・教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座。 | 538,300円 |
三幸日本語教師(登録日本語教員)養成カレッジ | ・420時間の文化庁届出受理講座。 ・通学講座。(理論科目のみオンライン対応あり) ・教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座。 | 534,050円 |
日本語教師(登録日本語教員)能力検定試験の日程・試験内容
日本語教師(登録日本語教員)能力検定試験は年に一度試験があります。
申し込み期間や試験日、受験する場所などは、ご自身で必ず公益財団法人 日本国際教育支援協会 日本語試験センター試験運営課 のホームページで確認しておきましょう。
受験資格 | 誰でも受験できる |
申込期間 | 6月中旬〜8月上旬 |
試験日 | 10月下旬 |
試験地 | 札幌・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡 他 |
費用 | 14,500円(税込) |
試験の内容 | 【試験Ⅰ】90分/100点 原則として、出題範囲の区分ごとの設問により、日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。 【試験Ⅱ】30分/40点 試験Ⅰで求められる『基礎的な知識』及び試験Ⅲで求められる『基礎的な問題解決能力』について、音声を媒体とした出題形式で測定する。 【試験Ⅲ】120分/100点 原則として出題範囲の区分横断的な設問により、熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。 |
試験詳細ページ | →公益財団法人 日本国際教育支援協会 日本語試験センター試験運営課 |
日本語教育能力検定試験の合格率
日本語教師(登録日本語教員)の合格率は、25%程度です。
以下に過去5年間の受験者数と合格率を表にしてみました。
ちなみに、メジャーな国家資格である『宅地建物取引士(宅建士)』は年間20万人ほど受験し、合格率は15%前後です。
実施年数 | 合格率 | 全科目受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|
平成30年度 2018年10月実施 | 28.3% | 6,841人 | 1,937人 |
平成29年度 2017年10月実施 | 25.3% | 5,767人 | 1,463人 |
平成28年度 2016年10月実施 | 24.9% | 1,231人 | 1,231人 |
平成27年度 2015年10月実施 | 22.8% | 1,086人 | 1,086人 |
平成26年度 2014年10月実施 | 23.4% | 1,027人 | 1,027人 |
平成25年度 2013年10月実施 | 22.4% | 1,001人 | 1,001人 |
日本語教育能力検定試験の難易度
日本語教育能力検定試験を受験することを検討するなら、難易度がどの程度かはやはり気になるところですよね。
日本語教育能力検定試験は、簡単な資格ではありません。とはいえ、司法書士などの難関資格でもありません。
ということで、しっかり勉強すれば合格できます。
ちなみに、日本語教育能力検定試験は『何点取れば合格できる』という合格基準が公表されていません。
試験にはマークシート式と記述式があり、どちらも一定レベル(マーク式135点程度、記述式163点程度)に達しないと合格できない内容となっています。
日本語教師(登録日本語教員)能力検定試験の合格のメリット
ところで『日本語教師(登録日本語教員)能力検定試験』に合格するメリットとは何でしょうか?
やはり、ほとんどの方が日本語の教師として就職・転職をお考えなのではと思います。
日本語教師(登録日本語教員)の仕事は、様々な働き方が可能(時短など)なので、ワークライフバランスを大切にしながら働きたい女性や主婦に今注目されています。
また、キャリアチェンジを図りたい40代・50代・60代も、年齢がネックになることがなく、むしろ人生経験がプラスに働くことから、転職を考える方も多いです。
ということで、『日本語教師(登録日本語教員)能力検定試験』の資格を取得すれば、転職や就職に有利となりますので、メリットは確実にあります。
日本語教師(登録日本語教員)になるには?キャリアコンサルタントからアドバイス
日本語教師(登録日本語教員)になりたい方へ少しここで、キャリアコンサルタントからアドバイスがあります。
それは、ご自身のバッググラウンドによっては、資格取得のみでは、就職できるとは限らないということ。
一般的に30代以上の転職の場合、これまでと同じ業界で同じ職種の場合は『即戦力』として採用されることが期待できます。
ですが、もし全く経験のない業界や職種へ転職(キャリアチェンジ)する際は注意が必要です。
なぜなら、採用側は中途採用に、即戦力を求めるからです。
ですので、全くこれまでと畑違いの業界へ資格だけ取得して、正社員として採用されるのは、まず難しいと考えるのが妥当です。
では、その場合はどうするのか?
解決策は2つあります。
- アルバイトで経験を積んでからステップアップする。
- 420時間の養成講座を受講して就職支援を受ける。
危険!未経験からのキャリアチェンジの方なら420時間の実施研修を受けるべき
もし、『日本語教師(登録日本語教員)能力検定試験』に合格した後は、例えアルバイトであっても問題ないという方は、独学で勉強して合格すればOKです。
ですがもし、最初から正社員希望の方の場合は、420時間のカリキュラムをこなして実践経験を積むと転職がしやすくなります。
未経験分野へのキャリアチェンジの落とし穴
想像してみてください。高校教師であった方が日本語教師(登録日本語教員)に転職するなら、人に教える経験者なので、即戦力としてすぐに教壇に立ってもらえそうだと判断されるでしょう。
ですが、事務職であった方が『日本語教師(登録日本語教員)能力検定試験』の専門資格をいくら取得しているからといって、直ぐに即戦力になるとは思えませんよね。
ですので、その場合は、正社員としては採用されません。
なぜなら経験がないからです。
ですので、養成講座を受講して、実践さながらの経験を積む必要があるのですね。
まとめ:おすすめの独学テキスト10選【日本語教育能力検定試験】
いかがでしたでしょうか。『日本語教育能力検定試験』のおすすめの独学テキスト本をご紹介すると伴に、周辺情報も盛り込んでご紹介しました。
少子高齢化により、日本は労働力不足。国は足りない労働力を、外国の方たちに頼る方向で動いています。
ですので、日本語教師(登録日本語教員)は今後需要が高まる見込みです。
ぜひ合格を勝ち取って、キャリアチェンジを成功させてくださいね。
ということで、最後に文化庁が受理した420時間のカリキュラムの養成講座をご紹介して終わりにします。
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