保育士の『転職理由・志望動機』の答え方
こちらでは、保育士の転職理由と志望動機の答え方を、多くの転職面接に携わってきたキャリアコンサルタントとしての見解でご紹介します。
保育士の転職理由と志望動機について、先に結論を申し上げます。
それは、保育士の『転職理由』は『ポジティブな志望動機』へ変換するのが正解ということです。
と、お聞きになって
『なるほど分かった!』と思われる方は、こちらの記事はお読みいただく必要はないかもしれません。^^;
ですがもし、
『何言ってるのか、分かんないんですけど。』
という方は、そのままお読みください。
その理由を簡単にご紹介します!
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。→もっと詳しく
保育士の転職理由はポジティブな志望動機へ変換する方法
保育士の転職で、必ず答えを準備しておきたい『転職理由』。
あなたは『なぜ転職しようと思われたのですか?』と聞かれて、何と答えますか?
『前の職場がイヤだったから。』
『こちらの保育園の方が、待遇がよかったので。』
『出産してちょっと仕事を離れてたけど、そろそろ復帰しようかな、と思ったんです。』
転職する理由は、もちろん皆さん色々な理由があるはずです。
それは、まったく問題ありません。
ですが、これが、転職面接の時の返答となると、そのまま答えてしまうのは、ちょっとNGなんです。
『え?じゃあ、なんて答えるの?』
ですよね。
ポジティブな『志望動機』を述べるというのが転職面接では正解なのです。
『ポジティブな志望動機って何?』
『ポジティブな志望動機』とは、『応募施設を選んだ、前向きな理由』を述べるということです。
ポジティブな志望動機って何?
志望動機とは、応募する施設(保育園)で働きたいと思った前向きな理由です。
でも、これも本音を言えば、
『お給料がいいから。』
『家から近いから。』
など、待遇面や条件であることが多いかと思います。
だから『志望動機』を何と返答するかに困るワケです。
もうお気づきかもしれませんが、
『条件が良かったから』というのは、転職の場面ではできるだけ言わない方がよいです。
なぜなら『待遇面』や『条件』が良かったからと答えてしまうと、
『この人は、もっとよい待遇の仕事があれば、そっちへまた転職するのだろうな。』
と、採用する側は思うでしょう。
また、転職理由を『前の職場で不当な扱いを受けた。』と主張しても、それがどのくらい信憑性や正当性があるのか、採用担当者は判断がつかないのです。
ですので、転職では、そのようなことを主張しても、プラスにはなりません。
ということで、アレコレ考えるのも大変かと思いますので、これを答えておけばまず問題ないという『保育士の志望動機の答え方』をご紹介します。
保育士の志望動機の答え方
保育士で面接や履歴書に書く志望動機は、
応募施設や応募園の経営方針、保育理念と自分の保育についての考えとの共通点を志望動機にします。
例えば、『マイナビ保育士』で紹介している志望動機を以下でご紹介しますと
短大卒業後から保育士として働いてきましたが、3年前の出産を機に退職いたしました。自分自身が子育てをしていく中で、もう一度保育士として働きたいという思いが強くなり、今回応募させていただきました。貴社を希望している理由は、第一に託児施設が充実していること、そして子どもの人数に対して保育士を多く配置しているという点で、園児一人ひとりにきめ細やかなケアができるという理念に共感したからです。子どもの成長を身近で感じられる喜びを、貴社の保育園でなら強く実感できると思い、志望いたしました。
引用元:マイナビ保育士
上述の例の場合、再就職からの応募ですが、待遇のメリットに触れながらも、保育理念に共感したことを挙げて志望動機としています。
この志望動機をつくる手順は以下の3ステップです。
応募企業の募集要項や、ホームページ、またはエージェント担当者などから、応募する施設がどのような経営方針や保育理念なのかを調べます。
『STEP.1 』で調べた中から、自分が共感できる部分を探して、書き出してみましょう。
また、なぜその点に共感できるかを考えてみましょう。その理由には『具体的なあなた自身の経験』が含まれているはずです。
『STEP.2』で具体的な経験と結びつけながら、応募施設の保育理念に共感していることを文にしてみましょう。
なぜ、経験と結びつけて具体性を持たせるかといえば、それが、あなた独自の志望動機となり、説得力が増すからです。
転職理由も志望動機を答える
ですので、『転職理由をお聞かせください』と言われた場合も、
また志望動機を聞かれた場合も、
ポジティブな『志望動機』を述べればOKです。
この点は、履歴書の志望動機の理由でも、面接での質問でも同じです。
転職シーンではほぼ聞かれますので、事前に文章にしてまとめておきましょう。
ちなみに、先に『履歴書の志望動機欄』に記入しておくのがおすすめです。
理由は、面接で突っ込まれなくて済むこともあるからです。
できるだけ、面接できかれそうなことを履歴書や職務経歴書に記載しておけば、面接時に重要なPRポイントを上手く説明できなかったという失敗を防ぐことができます。
保育士の履歴書の書き方
保育士の履歴書の書き方は、他の職種と比べて、書くことが決まっている部分があるので、その辺りのポイントを押さえておくと書類通過しやすいです。
趣味や特技の履歴書の書き方は?
例えば、趣味や特技について記載する場合は、『必ず保育の現場で役立つ内容 』& 『具体的にどのようにして役立てることができるか』を入れた方がよいでしょう。
ブランクありの履歴書の書き方は?
また、ブランク有りからの場合は、履歴書は規定に沿って淡々と記載し、職務経歴書に『※印』などを入れて、ブランク理由を述べるなどの方法があります。
ということで、もう少し具体的に詳しく『保育士の履歴書の書き方』について知りたい方は、【保育士】転職の履歴書の書き方をご覧ください。
保育士の転職に困ったら
『志望動機の書き方』は、お分かりいただけましたか?
保育士の転職も、一般的な転職の重要な点も、大きくは変わりません。
とはいえ、保育士ならではの注意点や、知っておきたいことがあります。
例えば、保育士の方の面接では、『面接のマナー』と『明るさ』をPRする点がポイントです。
職務経歴書は、編年体(古い順)で記載し、履歴書と相互性を持たせること。
特技は保育の現場で使えることをPRすることなどがおすすめです。
さいごに:転職では、どこにスポットを当てて返答するのかは自由
要するに、転職では、ウソは言ってはいけませんが、どの点にスポットを当てて答えるかは自由なのです。
ですので、『ネガティブな点より、ポジティブな点にスポットを当てて答えましょう。』ということになります。
履歴書も職務経歴書も面接も、あなたの主張を全て盛り込むというのはそもそも無理です。
ですので、一番自分にとって採用に有利な点を拾ってPRするというのが、転職では鉄則となります。