【転職体験談】採用が決まらない時にしてはいけないこと
こちらでは、採用が決まらないときに、陥りがちな思考について、筆者の体験談とともにご紹介します。
また、キャリアコンサルティングでもしばしば利用される、「認知行動療法」についてもご紹介します。
よろしければ、参考にご覧ください。
参考:体験談から【40代女性の転職】失敗しない為の対策 まとめ
・キャリアコンサルタント【国家資格保有】
・産業カウンセラー【資格保有】
企業内で人事・スタッフ育成を担当した経験から、30代でキャリアコンサルタントの資格を取得。40代で人材派遣会社へ転職した経歴を持つ。→もっと詳しく
採用がもらえない時にしてはいけないこと
採用が決まらないとき、してはいけないこと。
それは、希望しない会社へ無理に転職することです。
『えーそんなの当たり前じゃん。』と思いますか?
それとも、『やっぱそーよね。』と思いますか?
でも、不採用が続くと、入りたくない会社でも、採用されたら入社しようとしてしまうのです。
転職で不採用が続く時のメンタル
人生で20代と40代と、2度、「不採用続き」を体験してみて、気づいたことがあります。
それは、不採用が続くと、『自分はダメな人間なのかも』と、自己評価が下がるのです。
そうすると、あたりまえですが、精神的に辛い状態に追い込まれていきます。
私の場合は、20代で30社落ちた際は、ウツになりかけてましたが・・・^^;
40代の時は、割と冷静でした。
なぜなら、このように思い直せたからです。
会社にとって、自分は適当ではない人材であったかもしれないけど、それは、私自身がダメだということとは違う。
転職でNGだと分かっているのにしてしまうこと
会社にとって、自分は適当ではない人材であったかもしれないけど、それは、私自身がダメだということとは違う。
と分かっていても、それでもしてしまいそうになったことがあります。
それは、希望しない会社でも、『採用』されれば入社しようとしてしまうことです。
【私の転職体験談】面接で嫌な思い→でも入社しようとする心理
転職活動をはじめて、4社目の会社面接で、圧迫面接であろう面接を受けました。
その会社は、東京の一等地にあり、誰もが知る、大企業の社員研修を請け負う会社でした。
給与も、なかなか良く、自分の希望にあったカウンセラーの職務内容であったため、応募し書類通過したため、面接を受けました。
ですがその面接が、後から考えると諸々疑問の残る内容でした。
それで、自宅に帰り、夫にそのことを伝えました。
その時のやりとりを少しご紹介します。
私:とにかく、何と返答しても、反論されて困った。私なんか気に触ること言ったのかな?
夫:例えば?
私:例えば、どんなカウンセリングをあなたはしたいですか?っていう質問に、『来談者中心療法』を中心としながら、クライアントにマッチした方法を組み合わせた、包括的カウンセリングの方法をとりたい。って答えた。
そしたら、『あなたは、クライアントをコントロールしようとしている。』ってめっちゃ怒られた。
夫:その来談者中心療法って、相手をコントロールするカウンセリング方法なの?
私:逆、逆。『来談者中心療法』は、非指示的カウンセリングの代名詞ぐらい有名で、クライアントを一切誘導しない療法だよ。なのに、なんであんなに怒られたのかな?
それに、包括的カウンセリングは、キャリアコンサルタントの教科書で推奨している方法だし。
夫:ふ〜ん。じゃあそれって、俗にいう、圧迫面接なんじゃない?あえて、否定的な応答をする面接。
私:えーそーなのかな?
夫:どっちにしても、もう行かなくていいじゃん。その会社。
私:もし採用になっても?
夫:じゃあその面接担当者が上司だったらどうする?その会社で働きたいと思う?採用になったら、毎日そこに通うんだよ。
私:やだ。もうあの会社には、二度と行きたくない・・・(←重症 笑)
そこで、私は気づいたのです。
『そんな嫌な思いをした面接内容だった会社であっても、採用になれば入社しようとする』
ということです。
ココ注意点です。
採用面接は、相手が自分を選ぶかどうかを判断するためにするのですが、と同時に、逆にその会社が自分にとっても合っているか?を判断する機会でもあるのです。
でも、不採用が続いていると、『採用されたというだけで』、思考停止のまま入社してしまうという落とし穴があるんです。
どうしても、採用する側とされる側だと、採用する側が強くなってしまうのですが、本当はフェアーであるべきはずなのです。
しかも、このケースの場合、『東京の一等地にある、大企業の社員研修を請け負う会社』という、私の認識にも、バイアスがかかってしまっています。
でも一番大切なことは、『その会社で働きたいか?』ではないでしょうか。
もちろん、色々な局面で、転職に妥協は必要です。
ですが、あえて働きたくない会社を選ぶのであれば、それ相応の、納得すべく条件が必要です。でなければ、またすぐに転職したくなるのは目に見えています。
夫の指摘に、納得した私は、『やはり採用になっても断ろう。』と決意したのでした。
(断ってまた怒られたらどうしよう。と不安になっていたのも事実です。←重症 笑)
3日後、そんな私の心配をよそに、
『今回は見送らせていただきます。』と電話で、『にこやかに』言われた私なのでした。
(電話で不採用連絡も、またはじめてでしたが ^^;)
今回のようなケースに役立つ認知行動療法
ご紹介のこのケースで役立ったのは、
会社にとって、自分は適当ではない人材であったかもしれないけど、それは、私自身がダメだということとは違う。
という、認知の変容がスムーズにできたから。
言い換えれば、うまく行かない状況を、別のとらえ方へ変換することができたということです。
これは、実は、認知行動療法ですることと、同じなのです。
認知行動療法とは
認知(物事のとらえ方)、感情、行動は密接に繋がり合っており、つらい感情を軽くしたり、なくすために、認知(物事のとらえ方)や行動を変えてみようというのが、認知行動療法の基本的考え方です。
できれば、認知行動療法についてこちらの『ブログ ソフィー』で、ご紹介できればよいのですが、私の力量を超えております。
ですので、興味のある方は、以下でご紹介する本を是非お読みください。
こちらの『やさしくわかる認知行動療法』は、誰でも、自分自身で『考え方のクセ』を見つけながら、つらい気持ちをラクにできる方法を紹介しています。
特別なカウンセリングを受けなくても、1,500円+税で、自分自身で問題の解決策を見つけられるかもしれません。
著者の福井先生は、認知行動療法の第一人者と言っても過言ではないと思われる、素晴らしい方です。(シニア産業カウンセラーの講義でお世話になりました。)
転職活動だけでなく、これからの人生に役立つ良書といえます。
さいごに:【転職体験談】採用が決まらない時にしてはいけないこと
いかがでしたでしょうか。転職で誰もが陥りやすい、落とし穴について、筆者の体験談からご紹介しました。
最後のご紹介した『やさしくわかる認知行動療法』の本については、こちらの記事を作成しながら、結局これって認知の変容だったんだと気付き、ご紹介してみました。
転職、決まらないとしんどいですよね。
でも、なんとか、良い方法を一緒に考えていきましょう!